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花の競演 チェルシー・フラワー・ショー

花の競演 チェルシー・フラワー・ショー
決められたスペースで腕を競いあう。
 5月下旬、国際ガーデニング展のひとつであるチェルシー・フラワー・ショーが王立病院の敷地内で開催されました。世界で最も古く、最も権威のあるこのショーは、王立園芸協会が主催し、エリザベス女王やチャールズ皇太子をはじめ5日間で15万7千人もの人が訪れるビッグイベントです。ショーは各部門ごとにゴールド、シルバー・ギルト、シルバー、ブロンズと各賞が設けられており、世界各国から集まった園芸家たちが腕を競いあいます。チケットは事前購入制。イギリス国内はもちろん国外からも花の競演を一目見ようとたくさんの人がやってくるというのですから、その人気ぶりがうかがえますね。
 先の記事でお伝えした通り、しばらく前までイギリスは雨の降らない日が続き水不足だったのですが、このショーの開催前に何日か長雨の日があり、花にとっても、主催者や園芸家にとっても恵みの雨となりました。

花の競演 チェルシー・フラワー・ショー
斬新なアイディアにあふれた作品たち。
つい足をとめて見とれてしまう。
 ショーは外と屋内に分かれています。私が行ったときは28度近くまで気温がのぼる夏日だったこともあり、屋内から見て回ることにしました。
 一歩足を中に踏み入れると、華やかな色と香りに包まれます。花屋のようなブースが横並びに立っているのかな、という予想は見事に裏切られ、まるで花を使ったアート展のよう。どの園芸家も趣向を凝らして花を展示し、それぞれの見せ方をしています。育て方のコツなどを直接聞いて種を買うこともできます。
 外の展示は屋内とは一味違っていて、決められたスペース内で「空間を作る」といった印象を受けました。8時でもまだずいぶん明るい敷地に、ようやく傾きかけた日差しとのびる影。わびさびとは違うのですが、なんともいえない趣がありました。

 どの花や作品からも感じたのは、花に対する園芸家の愛と誇り。毎年多くの人をひきつけてやまない理由がわかった気がしました。
2012年06月08日(金) written by maho from (イギリス)
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