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自然との共存 〜オークニー諸島〜 ワーホリイギリス

自然との共存 〜オークニー諸島〜 ワーホリイギリス
遠くに小さく見えるバリア(Barriers)のひとつ。
本格的な冬がオークニー諸島、サウスロナルドセイ島にもやってきました。四方見渡す限り明かりがほどんどないこの場所では、クリスマスのイルミネーションは見られず、肌で自然を感じることで冬の到来がひしひしと感じられます。
先月21日のことですが、雪が少し積もりました。雪と言ってもごうごうと音をたてて吹きあれるもの。その日、私がお世話になっているご家庭で話題になったのは“買出しのタイミング”。それは、道路の凍結などへの懸念もさることながら、もっと根本的な問題があったのです。

自然との共存 〜オークニー諸島〜 ワーホリイギリス
バリアを通るとき、海はこんなにすぐに近くに。
私のいる島から他の島々(Burray, Lamb Holm, Glimps Holm)を通って、メインランドまでを結ぶ堤防でもある道路は「Churchill Barriers(チャーチル・バリア)」と呼ばれています。海面が近くに見えるこぢんまりとしたこの道路、例えば満潮時で強風だと、海水が道に高波のようにかかることもあります。つまり、吹雪が満潮時とかさなると閉鎖になるのです。よって、この冬の雪の日、お買い物のタイミングはかなり大切!
実際、あまり完全に閉鎖されることはないようですが、その日はフェリーも運休になったり、地元の学校は閉鎖になったり、そしてバリアも閉鎖された時間がありました。

自然との共存 〜オークニー諸島〜 ワーホリイギリス
うっすら冬化粧のオークニー
さて、ここで少し堤防兼道路であるチャーチル・バリアの歴史を紹介します。そもそも建設は1940年代、第2次大戦中、ドイツ軍の進行を防ぐため、船などを入り江に沈めてバリケードを作ったのが始まり。その強化を、バリア名の由来でもある、時の首相ウィンストン・チャーチルが指示。しかしバリアが開かれたのは大戦後1945年5月。ところによっては、沈んだままの船が見られるチャーチル・バリア。現在は、島と島をつなぐ道路として、補強をされながらその役割を果たしています。
最後に、オークニー諸島の天気は気がかりですが、まだ寒くなればオーロラも見られる日があるとのこと。厳しさとうつくしさが味わえるこの島々は、「自然との共存」を考えさせてくれます。
2008年12月23日(火) written by Muchiko from (イギリス)
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