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シェイクスピア体験

シェイクスピア体験
シェイクスピアグローブの入り口
シャイクスピアグローブはテムズ川南に位置する16世紀の劇場を忠実にレプリカした劇場です。テムズ川南と言えば、ボロ−マーケットが有名ですが、ボローマーケットをテムズ川に向かって抜けて川沿いに3分くらい歩いたところにあります。元々は1599年にシェイクスピアも所属していたチャンバーレイン卿の劇団が建設した劇場で本物は1613年に火事で消失し、その後再建されましたが、1644年にピューリタンの圧力で取り壊されてしまいました。今現在建っているシェイクスピアグローブは1990年代に建てられたもので、一切鉄を使わなかったり、木材もイギリス産のカシのみを使うなど、オリジナルを忠実に再現するために色々工夫がされています。また、この建物は1666年に起こったロンドン大火以来始めて許可された茅葺の建物でもあります。
シェイクスピア体験
グローブの外側
ここの劇場の特徴はなんと言っても"ピット"と呼ばれるステージ前の立見席です。今回は私もこの名物の立見席でシェイクスピアの「恋の骨折り損」という劇を観てきました。立ち見と言っても、ステージに寄りかかって観れるくらい目の前まで近づくことが出来、俳優さん達が本当に目の前で演技をしているので、自分もステージの中に入っているような錯覚を覚えます。また、一番前の方にいると、俳優さん達が話しかけてきたり、舞台の小道具の果物やチーズなどを配ってくれたり、普通のシアターでは体験できないようなことが沢山あります。劇中に流れる音楽は全て生演奏で、音響設備もないので、俳優さんたちの声もマイクを通しません。そして、ステージの張り出した一部と立見席の部分は屋根がないので、雨が降ってきたり、風が吹いたり、またきれいな満月が見えたりもします。私も立ち見で見ていたら途中から雨が降ってきて観客も俳優もびしょびしょになってしまいましたが、それはそれでとても面白い経験になりました。
劇自体は俳優さん達もすごく面白くて古い分かりづらい英語にも関わらず、2時間半飽きずに観ることができました。でもやっぱり、英語初心者やシェイクスピア英語に馴染みのない方は観にいく前に日本語版の本を読んでから行くか、またあらすじをネットで調べて少し読んでから行くと大分違うと思います。

冬の間はシアター自体は閉まっていて様々なイベントなどに使用されているようですが、9月、10月でも夜は肌寒いので、なるべくあたたかくして(小さいブランケットなど持って行ってもいいかもしれません)出かけることをおススメします。また、劇の前後はボローマーケット周辺や川沿いにある様々なレストランやバーで食事を楽しむこともできます。
2009年10月20日(火) written by Ayako from (イギリス)
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