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"The King's Speech"を英国で観る

"The King's Speech"の
公式ウェブサイトより
先週、話題でもちきりの『The King's Speech』(邦題『英国王のスピーチ』)を観てきました。すでに封切になって数週間。予約をすることなく席につけましたが、開演が近くなると、ほぼ席は埋まっていました。観客層は、ヨークでは平日に行ったせいなのか、かなり平均年齢は高く、おそらく“王室”に興味がある世代の方々には欠かせない話題なのだと感じました。
さて感想は“面白かった”の一言に尽きると思います。洒落たことはいえませんが、うわさ通り、主演の男優コリン・ファースの演技がすばらしかったからこその「面白さ」だったと思います。それと言うのも、内容は「吃音症」を扱っており、さらに患っているのは「王室の人物」!テーマの深刻な重みを出しつつ、間にウィットをちりばめ、観客から笑いが出る作品になっているのです。ジェフリー・ラッシュ演じるオーストラリア人の言語聴覚士ライオネル(ラッシュ本人もオーストラリア出身)と、ジョージ6世、そして妻エリザベスのシーンは、とにかく笑いを誘います。特にジョージ6世が「罵詈雑言」を言い放つシーンは圧巻。何せ罵詈雑言なのに「笑い」が出るからです!(これらシーンがあるのでR12指定なのですね)

ジョージ6世がこの症状で悩んだ時代は、折しもヒトラーが台頭していた時代。吃音症を患うジョージ6世が、「演説のうまさ」で有名なヒトラーに対抗すべく、国民を鼓舞しなければならないという状態でのスピーチ。あの緊張感は、映画を越え、時代を越えてこちらに伝わってくるようでした。

30年前に、脚本化の話があったそうですが、ジョージ6世の妻エリザベスが「生きている間は公にしてほしくない」と許可せず、やっと映画化になったというのは、知られている話です。

この映画の成功についてはBBCでも話題になっていますが、アカデミー男優賞を受賞したラッシュにファースが続くことができるでしょうか。アカデミー賞発表が楽しみです。

BBCニュースの記事
http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-12384504
2011年02月15日(火) written by Muchiko from (イギリス)
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