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適切な飲酒量とは?イギリス政府の新たな試み

適切な飲酒量とは?イギリス政府の新たな試み
アルコール商品に記載されている
1日あたりの飲酒量の目安

 1月は12月に引き続き、新年会などでお酒を飲む機会も多い季節だと思います。イギリスもクリスマスから新年にかけては1年のうちで最も飲酒の機会が増える季節です。
過剰飲酒(binge drinking)とそれによる健康被害が問題となっているイギリスでは、近年、政府や酒類業界、各酒造メーカーが一丸となって、「適性飲酒(sensible drinking / responsible drinking)」を国民に呼びかけています。

適切な飲酒量とは?イギリス政府の新たな試み
週あたりの目安(改訂前)も
併せて記載されている商品も

 イギリスの市場に出回るお酒の80%以上の商品パッケージには、飲酒量の目安が記載されていますが、新年早々、飛び込んできたのはその飲酒量の目安の改訂のニュース。
従来は女性の飲酒量の目安は週あたり14単位、男性は21単位だったのですが、男性の週あたりの飲酒量の目安が女性と同じ14単位に変更となりました。これは、オーストラリアやカナダなどの他国の飲酒基準と同レベルとしたものだそうですが、飲酒の目安に男女差はないという医学的根拠に基づいたイギリス保健省の新しい見解によるものです。

 1週間に14単位といっても、健康に害を及ぼさないためには3日以上に分けて消費し、少なくとも数日はアルコールフリーの日を設けることが推奨されています。このガイドラインによると、「安全な飲酒」というものは存在せず、飲酒量に関わらず、習慣的な飲酒は乳がん、大腸がん、口腔がんなど7種類のがんや肝臓疾患のリスクを高める原因となるとされています。

 ちなみに14単位とは、ビールでは7パイント(1パイント= 568ml)、ワインでは小さいグラス(125ml)を9杯に相当します。年末からお酒を少々飲み過ぎたな、と感じている人も多いはず。「禁酒」を新年の抱負に掲げた人も少なくないかもしれませんが、この機会に飲酒量を見直してみてはいかがでしょうか。




2016年01月12日(火) written by Miyo from (イギリス)
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