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イギリスの雪対策

イギリスの雪対策
雪道でこのボックスを見たら、
ちょっと安心?
例年にない寒波を経験したイギリス。2月に入っても寒さは和らぐこともなく、凍えるような日が続いていました。北に位置するエディンバラは、海に近い影響からか、イングランドほど積もったわけではなかったものの、やはり道路はうっすら雪化粧し、ところどころは凍結しておりとても危険な道となっていました。
そんな日々が続く中、「塩が足りない」というニュースを耳にしました。この「塩」というのは道路わきで見られるボックスにストックされている冬にはかかせないもの。道路凍結対策として、また融雪のために撒かれるものです。住宅街の階段などの脇、坂などあらゆるところで見られます。
この塩は岩塩である場合もありますが、よく聞かれるのは「Salt Girt」。直訳すると「塩砂利」。塩と砂が混じっていて、茶色がかった色をしています。塩はもちろん融雪などに効果を発揮するものだと思われますが、砂はおそらくスリップや転倒防止に一役買っていると推測されます。
イギリスの雪対策
塩が撒かれておらず、
凍結している歩道
この塩、冒頭で紹介したニュースの話だと、今年はどうやら予想以上の大雪のおかげで足りなくなっているとのこと。イギリスではこの塩はスペインなどから輸入されているようで、それがなかなか需要に対して間に合わない状況。これはハイウェイを取り仕切る機関が、1日に2万5千トンもの塩を主要道路に撒いているという現実がある一方で、この塩の生産者は週に3万トンしか届けることができないということがあったらしいのです。よって雪にあまり免疫のないイギリスでは、あらゆる要因で発生した塩不足によって、交通事故が多発するなど深刻な状況になっていました。
将来の冬の対策はすでにこういった、予期せぬ寒波なども視野に入れて立てられ始めているようですが、ひとまず、凍結した道路に出るときは、慣れた場所でも注意して歩くこと、また塩を撒くこと、これらが私たちにできる寒波対策のひとつだと思われます。
2009年03月03日(火) written by Muchiko from (イギリス)
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