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このカラカラはいつまで? イギリスはいま水不足!

このカラカラはいつまで? イギリスはいま水不足!
地下鉄にて。節水の協力を呼びかけるポスター。
 このところ毎日のように強いにわか雨が降るロンドンですが、さほどうっとうしく感じません。というのも水不足なのです。
 スコットランドなどの北部をのぞき、イギリスではここ2年降水量の少ない月が多く、今年の3月は1910年に記録がつけ始められて以来、5番目に雨の少ない月となりました。いわれてみれば冬の間、傘の心配をせずに出かけていたし、「そういえばこの前降ったのっていつだっけ?」と思った記憶があります。まったくと言っていいほどまとまった雨が降らない冬だったのですね。

このカラカラはいつまで? イギリスはいま水不足!
トラファルガー広場の噴水もストップ。
通常なら朝8時半から夜11時まで出ている。
 ロンドンを含むイングランド南東部では4月5日から水の使用制限(hosepipe ban)が実施されました。ホースを使って庭に水まきしたり、自家用車の洗車をすると罰金(最高1,000ポンド。約13万円)が科せられます。ガーデニングを趣味とする人が多いこの国では、これからの季節、ホースやスプリンクラーを使えないのはつらいだろうなあと想像できます。仕方なくじょうろで水やり、ということになるのでしょうか。
 節水にご協力を、と呼びかける水道会社ですが、水道管の水漏れが大きいというデータも出てきています。一番漏れているとされる水道会社では、水の使用制限実施により節水される量の5倍近くの水が漏れ続けているとのこと。大量の水がムダになっていると指摘する声が出てくるのも納得できます。
 水の使用制限は少なくとも夏いっぱいまで続く予定。水道水が不足することはないと見られていますが、ふだんの生活で節水を心がけることに越したことはありません。

 一日一回は雨が降る典型的なイギリスの天気。雨宿りをしながら、恵みの雨よね、と隣り合った人と言いあうのも悪くないなあと思う今日このごろです。
2012年04月27日(金) written by maho from (イギリス)
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