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英国より ― 庭先の“Japanese” ―

英国より ― 庭先の“Japanese” ―
今が見ごろのJapanese Anemone
ここ数ヶ月の間、お世話になっているご家庭のお庭に、庭師の方々の出入りがあります。日が照りそれなりに雨が降ると、庭の芝生はすぐに伸びてしまうので、定期的に芝刈りが必要となってくるのです。
2,3週間に一度、2人で来られるのですが、かなり手早く芝生を刈って、もちろんエッジ(芝生のコーナー部分など)も丁寧に整えられ、木々などは間引きされたりしながらお仕事をされます。その姿はまさに「green fingers(植物を育てる才能に長けている人に使う表現)」の持ち主!
さて、その庭師さんが庭先の花をみて「これは、日本人のうちだから植えたのか?」とおっしゃった花がありました。その花は今回のトピックでもある「Japanese Anemone」です。直訳は「日本アネモネ」となり、和名では「秋明菊(シュウメイギク)」。色は様々あるのですが、庭先で咲き誇っているのは、紫のもの。どうしてこの花が「Japanese Anemone」となったのか、由来を調べてみました。

英国より ― 庭先の“Japanese” ―
秋風にそよぐ姿がとても優美
実のところ、このアネモネは「中国アネモネ」の方が正しいようだということがわかりました。原産が中国であるアネモネがなぜ“Japanese”となったかと言うと、ある種のアネモネが、1695年に、日本は長崎で初めて記録されたのが理由だそう。1844年に西洋でアネモネが見られるようになったときまでに、すでに“Japonica”という名前で知られていたために、“アネモネ=日本”というイメージで定着していったようです。
このJapanese Anemoneの風に吹かれる姿はなんとも優美。最近では、風に揺れるということでは、笹を庭に植えている家庭も見られます。もっと“アジア”の風情を楽しみたい家庭がここ英国では増えているのでしょう。

秋の風がすでに感じられるダンディーにはまだまだ、このアネモネが多くみかけられます。本格的な秋の到来の前に、今一度、各家庭の庭先の花を眺めながらの散歩なんていかがでしょう。
2009年09月01日(火) written by Muchiko from (イギリス)
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