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秋の夜空に咲く花火 ボンファイヤー・ナイト

秋の夜空に咲く花火 ボンファイヤー・ナイト
大人も子ども衣装を着て通りを歩く。
「その日はロンドン中で花火が見られるよ」と聞いたとき、どうして秋に花火なの、というのが最初に感じたことでした。「日本では夏にするんだよ」と返すと「どうして夏に見られるの?」ときょとんとした顔。そうです、10時ごろまで明るいこの国では夏に花火を打ち上げるという発想がないのですね。
 ボンファイヤーと呼ばれ、11月5日前後にイギリスのあちこちで打ち上げられる花火は400年ほど前の出来事に由来します。1605年、ガイ・フォークスを含むカトリック教徒たちが国王暗殺を企て、国会議事堂を爆破しようと計画しました。陰謀は失敗し、地下からは大量の火薬が発見され、ガイ・フォークスは厳しく罰せられました。現在ではその歴史の意味は薄れ、花火とかがり火を楽しむ秋の行事のひとつとして人々の間に浸透しているようです。

秋の夜空に咲く花火 ボンファイヤー・ナイト
たいまつを持って行進。揺れる炎の川。
 さて、今回ルイスまで足をのばしました。ブライトンから列車で20分ほどのところにあるこの町はさほど大きくなく、普段はとても静かで伝統的な町並みが広がる場所。けれど、この日ばかりはあちこちからたくさんの人がやってきて道も駅も大混雑していました。
 中世の格好をした人たちがたいまつを手に通りをねり歩きます。とっぷりと暮れた町に赤々とした先端の炎がとても幻想的。ときおりたいまつの火の弾く音がします。夜空には花火。いくつかの地点ではかがり火が焚かれていました。この中にガイ・フォークスの人形などを投げて燃やすのですね。
 あたりに漂う火薬のにおいが日本の夏を思い出させました。
2011年11月11日(金) written by maho from (イギリス)
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