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イングランド伝統ダンス〜モリス・ダンス〜 ワーホリイギリス

イングランド伝統ダンス〜モリス・ダンス〜 ワーホリイギリス
木の棒を持って躍る伝統ダンス。
裾についた鈴が心地よく響く。
3月12日の記事にモリス・ダンスについて言及されていて、私の頭の中のモヤが晴れたようでした。と言うのも、ヨーク大聖堂前で、かわいらしい衣装を着て踊っていた集団のなぞが解けたからです。
去年の夏のことだったのですが、街歩きをしていた私の耳に、鈴がシャン、シャンとどこからか聞こえてきました。人ごみに駆け寄って見たのが、どこかの民族衣装を着た男女が踊っている姿。第一印象として、エプロンのような服に、少し丈の短いズボン。「オーストリアのチロル?」と思っていました。

イングランド伝統ダンス〜モリス・ダンス〜 ワーホリイギリス
女性のモリス・ダンス。衣装が鮮やか!
モリス・ダンスは、英国はイングランドで昔から伝わる伝統ダンスで、主に男性が杖や剣を持って舞うフォークダンスです。収穫を願うためのダンスのため、夏場に行われることが多いとか。フィドルとアコーディオンによって奏でられる音楽は軽快。躍っている方の年齢は高めなのですが、その足元も、音楽に負けず軽快なこと!
起源はローマ帝国支配があった紀元1世紀にあるといわれることもあるらしいですが、そのような証拠は今のところなく、1448年に記述があったと言うのが通説。しかしこれも、まだ研究者全員の意見の合致を得るには至っていないようです。工業が盛んになり、収穫に関わる農業が下降線をたどった一時期は、ダンス人口が減っていたようですが、20世紀に入ると次々にダンスグループが結成され、伝統を守るという意識と一緒になって、そこから女性のダンスや男女一緒にできるモリス・ダンスも作られていったようです。

現在は地域によって、大きくわけて6つのスタイルがあるようです。私が見たものとは違うかもしれませんが、ヨークシャー地方とダラム周辺に由来するモリス・ダンス、Long Sword Dancing(長い剣の舞踏)というのがあるそうなので、地域別に見比べるのも楽しそうです。

英国だけではなく、カナダ、アメリカ、ドイツ、そして香港なども含めた、数多くの土地で見られるというモリス・ダンス。あなたも今から始めれば、夏の収穫祈願のダンスに参加できるかもしれません!
2010年03月30日(火) written by Muchiko from (イギリス)
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