PageTopワーホリネット | ワーキングホリデーとは
201108194045

暴動のあとに残ったもの、生まれたもの

暴動のあとに残ったもの、生まれたもの
襲われたデパートの店先。
翌日には地域の人が集まって掃除をした。
イギリス国内での暴動発生後、10日ほどがたちました。事態は沈静化し、警官の数は依然として多いものの街はだいぶ落ち着きを取り戻しています。
6日にロンドン北部のトッテナムから口火を切った今回の暴動は、またたく間にロンドン市内各地、マンチェスター、バーミンガムなどの他都市へと広がり、人々を恐怖と困惑へ導きました。キャメロン首相が夏休みを切りあげて帰国し、警官の数を大幅に増やしてからは収束に向かったのですが、鎮めるまでに時間がかかりすぎたという印象が人々のなかにはあります。

暴動のあとに残ったもの、生まれたもの
同じくデパートの店先。
街を思う人たちのメッセージであふれている。
イギリスの人たちの様子からは戸惑いを感じました。本当にこれが自分たちの国で起きていることなのか、にわかに信じられない、といった困惑と恥ずかしさです。
イギリスにはCCTVという小型カメラが街のあちこちに設置されています。テロ対策が主な目的らしいのですが、今回、暴徒を特定するためにも使われています。

暴動のあとに残ったもの、生まれたもの
デパートからは
地域の人たちへ感謝の気持ちが。
暴動が起きたいくつかの街では翌日、SNS経由で地域の人たちが集い、街を清掃する様子が報道されました。被害にあった店や家には、募金や有志による支援が行われています。
今回の暴動の背景にはいろんな理由が挙げられており、明日あさってに解決できるほど簡単なものではないということは確かです。適切な政策が求められるでしょうし、さまざまな角度から対策を立てないと今回のようなことがまた起こらないとも限りません。

暴動のあとに残ったもの、生まれたもの
被害にあった商店。まだ営業を再開できない。
暴徒化した若者の多くが十代の少年少女でした。イギリスの国際的イメージダウンは避けられないでしょうが、それを回復させるのも、未来を作るのも若者たちだと思います。
2011年08月19日(金) written by maho from (イギリス)
Comment(0)


イギリス関連の記事

この記事へのご感想は以下のフォームからどうぞ

お名前 [必須入力]
コメント [必須入力]
5000文字まで。(コメントにリンクは書き込めません。)
※記事の内容に沿わないコメントはお控えください。
※質問やお問い合わせはお控えください。