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大地震発生から再渡英

東日本大地震が発生した11日に家族での春の日本旅行を計画、そして帰国したのですが、日々続く余震や原発への不安、また日本案内役である私自身の心の不安もあり、家族やまた親戚などと話し合った結果、海外の家族の呼び寄せを断念、私も予定帰国日の4月下旬を待たずしての渡英を決めました。

ヨーロッパでは原発の放射能漏れのニュースが流れた次の日、みなさんもご存知のとおり各国の日本在住者への迅速な対応が、海外政府からは取られました。その報道もあってか、イギリスに住む家族や友人から「1人でもすぐに日本を離れなさい」とメールがくるほど。私は心配をしてもらっているのに「じゃぁ、私の日本の家族は?」と、動揺してしまうようなシーンに直面しました。映画で観たような選択肢を迫られることがあるのだと、身をもって知りました。

放射能漏れへの対応には賛否両論あります。「過敏だ」というもの、またアメリカなどでは「80キロ以上離れるべき」というものもあります。英国でもメインではなくとも、BBCニュースのトップページに記事があります。ただ、現場にいるわけでもない一般市民としては、日々のニュースに頼り、自分で判断せざるを得ないのが現状であり、それに対しての反応は、個々人で違うのが当然です。地震に対しても「今だからこそ活気を!」というのも理解できますが、言動などに関しては、大阪府議会議長が言ってしまったようなことはやはり受け入れられませんし、被災地の方を思えば失言に当たると思います。こんなときだからこそ、人の行動・言動に敏感になるので、人々の間でも、予想だにしなかった軋轢を生んでしまったケースも耳にしました。

私もなるべく過敏にならないようにしたいとは思っていますが、もし自分に子供がいれば、それなりに慎重になっていただろうと思うと、やはりこういう災害時、誰もお互いを責めることはできないと思います。今年は例年より寒く、まだ桜もつぼみのままです。ほころび始めるころには、被災地の状況も、今以上によくなっていることを願ってやみません。

BBC
http://www.bbc.co.uk/news/
2011年03月29日(火) written by Muchiko from (イギリス)
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