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200912013067

花火大会と外国人

去る11月7日の土曜日、イギリスではガイ・フォークスデー、という日を記念していたるところで打ち上げ花火のイベントが行われました。そもそもガイ・フォークスとはイギリス版の革命家のような人で1605年の11月5日に、ガイを含む13人のカトリック教徒による、国会爆発計画"Gunpowder treason Plot"に、由来しています。結局この爆発計画は前日に情報が漏れ、国会に仕掛けてあった爆弾と火付け役として隠れていたガイは逮捕され、未遂に終わりました。この日を記念して、ガイ・フォークスの形をした人形を焼いたり、焚き火をしたり、花火を打ち上げたりするそうです。ガイ・フォークスのイベントの何日か前からはいたるところで打ち上げ花火を上げている音が聞こえます。私はこのイベントを知らなかったので、単なる花火大会だと思っていましたが、フィンスベリーパーク駅から近い、アレクサンドラパレスに花火を見に行くときに友達に教えてもらいました。

日本人の私からすると、寒い冬の夜にコートを羽織ってのた〜まや〜〜〜!はオツだな、とも思いましたが、やっぱり花火大会といえば、川沿いでイカ焼きなんかを食べながらレジャーシートの上でくつろぐ、日本の夏スタイルの方が好きです。このイギリス独自のイベントを、友達10人くらいと連れ立って行ったのですが、色々な国の人がいたのに、イギリス人は一人もいませんでした。この現象(色んな人がいるのにイギリス人は混ざってない)、実はロンドンではとてもよくあることなのです。イギリス、特にロンドンは本当に人種のるつぼだな、と思うことが沢山あります。アメリカにいた時も沢山外国人がいて(自分含め)、アメリカ人以外の友達も沢山いたのですが、南米系(特にプエルトリコやコロンビアなど)か、中国系が多かったように思いますが、ロンドンで出会う外国人は、ヨーロッパ系、アフリカ系、またこれは、私の個人的な体感ですが、日本人にも沢山出会えます。ヨーロッパの人達は同じEU圏内なので、パスポートやビザなしでイギリスに住めるので、よく会う機会があると思います。

イギリスに来たからにはイギリス人の友達が沢山できるんだろうなー、と思っていた私ですが、ロンドンの人種の多さにとても驚きました。日本のテレビや映画のイメージでは、ジェイミーオリバーの様なコックニーを操るイギリス人と、ブリジットジョーンズみたいな女の子だらけの世界を想像していましたが、朝の通勤の電車はイギリス人(?)よりもインド系(パキスタン系)の人達の方が多いくらいです。この間はフラットメイトのイタリア人の女の子がおいしい本場のカルボナーラを作ってくれたので、近所のお友達も呼んで食べよう!となったのですが、気が付いたら、うちのラウンジには、日本人、イタリア人、ブラジル人、南アフリカ人、と4大陸制覇の日本ではなかなか珍しいコンビネーションで集っていました。世界の色々な場所から来た人達が、今、この瞬間に同じ部屋にいる、ということがとても不思議な感じがしました。

日本にいると、日本語になって入ってくる情報に限りがあるので、メジャーな国々以外の人の生活や事情など知ることがないと思いますが、一旦海外にでるとニュースや教科書でしか聞いたことのないようなことを体験してる人達と親交を深めることができます。ニューヨークにいた時は、旧ソ連時代のロシアから移民してきた人、世界大戦中にアウシュビッツの収容所にいた人、またボスニアから移民してきた人、などなど、平和な日本で育った私にはあまり想像のできない世界から来た人達とも友達になり、また、ロンドンにきてからはアパルトヘイト時代の南アフリカで子供時代を過ごした人にも出会いました。

色々な所から色々なバックグラウンドを持った人が集まるロンドン、これを機会に、世界中の人達と友達になってみては?!

2009年12月01日(火) written by Ayako from (イギリス)
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