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原子力―人々の意識の変化

原子力―人々の意識の変化
配布されたサセックス沖合
風力発電計画の冊子
先日、東日本大震災から1年を迎えました。『人々が震災の教訓を生かすことなく、あの日が「風化」してしまうことを懸念している』という記事を幾度となく目にしましたが、それは地震が少ないここ英国でも同じことだと感じます。局によっては、津波のドキュメンタリーや、ニュースのとして話題が取り上げられますが、それでも「地震」は対岸の火事という認識が、人によっては大小あるにしろ、拭え切れないところなのかと察します。
震災に関係する話題で、年を通して感じた英国民の変化は地震にも増して、「フクシマ」のもたらした恐怖でした。それもそのはず、1957年、英国はカンブリア(湖水地方のある地方)の原子力発電所で世界初となる火災事故がありました。避難指示もなかったこの地域では、白血病による死者が通常の3倍に及び、従業員が被爆したことから物議を醸しだしました。最悪の事故と言われたチェルノブイリと東電事故のあった今、脱原発を指示する団体が勢いを増したのも土台があったからに過ぎません。

原子力―人々の意識の変化
Wind Farm建設のため住民説明会も開かれる
風力発電地帯(Wind Farm)が私の住むブライトンでは現実的なひとつの手段として考慮されています。計画は最大195基をサセックスの海岸沖に13キロに渡って建設。これにより約45万世帯の電力が賄えるというのです。しかしながら、ブライトンの魅力のひとつは海。その景観が失われることを懸念する反面、「グリーン」な街として有名なブライトンとして「自然と共生」意識もあり、住民の葛藤も垣間見えます。
去年ウェールズ北部に行ったときには、以前は何もなかったスランドゥドゥノ(Llandudno)の海岸沖の地平線に、風力発電地帯ができており驚いたのを覚えています。英国では今後も風力発電所の建設が進んでいくと言われています。
電力だけに関して言えば、消費者の私には「節電意識」が、政府にとっては、その土地にあった、代替エネルギーの模索・提供が、震災から1年。私たちができる貢献のひとつかもしれません。
 
2012年03月13日(火) written by Muchiko from (イギリス)
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