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イギリス混迷の時―EU離脱

イギリス混迷の時―EU離脱
ヴィクトリア・タワー
イギリス議事堂

 そろそろ過熱報道は収まってきましたが、EU離脱に向けての本格的な話し合い、懸念事項などのディスカッションがラジオなどでは聞かれます。
先のMiyoさんところまるさんのワーホリネット記事で、地域別の残留派・離脱派の比率がでていましたが、元々どちらかと言えば左思想が強めのブライトンは予想通りの残留派が優勢でした。ちなみに、私の行くGP(かかり付け医)の入り口には『We ALWAYS welcome EU patients!』の紙が張り出されていました。それでも街を歩くと、窓に『Vote to leave!』と書いた紙を貼っているお宅もちらほら見かけていましたし、約30%の人々が離脱に投票していることを考えると、(以前と比較して)ブライトンも変わりつつあるのかもしれません。


 私の周りの反応は「当然、残留だったはず!離脱に入れた人はバカ者だ!」という声が多々ありました。でもラジオや新聞では、当然だと思われていた結果を覆すほど、おそらく地方の人々の生活は圧迫があるのかもしれないし(生活水準の低下などが、事実かは別として、“仕事を取られている”と思い込む原因になり、ひいては移民に対する姿勢に影響―つまり離脱派にまわる)、政治家の人々が労働階級の人々の不満を見くびっていたことがそもそも問題ではとの見解が多く、それが無知からくるものであるかと言えば、疑問な気がします。それにしても、離脱に投票した人の声が、政治家以外に聞こえてこないのは不思議な気もします。また再投票をという嘆願もあるようですが、結果が芳しくなかったからと言って行えば「民主主義は?」という声も聞こえてきそうです。

 残留派が圧倒的に優勢だったスコットランドではEU残留に向けて動きが始まり、他国をみれば、オランダなどは「イギリスに続け」と言わんばかりに、国民投票をするという声が出てきているとのこと。

 最後に、EU出身パートナーではなくEEA(European Economic Area:欧州経済領域)出身パートナーを持つ私のビザはちょうど今年が更新。EEA Family residenceなるものは以前までは無料で書類の提出なども、大変でしたが理解できるくらいのものでした。でも今年3月に更新された応募用紙をみてびっくり!審査料が突然65ポンド発生し、提出書類も過去をかなりさかのぼり、それは厳しくなりました。今後渡航される方、今こちらに滞在される方も、今後どのようにイギリスとかかわっていくかわかりません(例えば結婚など)。渡英以降の住居、銀行などの書類はしばらく大切に保管されておくことをおすすめします。


2016年07月12日(火) written by Muchiko from (イギリス)
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