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クリスマスの定番 ミンスパイ

クリスマスの定番 ミンスパイ
Mince Pie
日本でクリスマスの定番のお菓子と言ったら、ふわふわのスポンジにたっぷりの生クリーム、そしてお砂糖でできたサンタさんが乗っかったクリスマスケーキだと思います。イギリスでは、ハロウィーンが終わると、早々とクリスマスモードに入り、スーパーなどでも、一斉にクリスマスものの販売が始まります。もちろん、クリスマスプディング(イギリスではケーキやその他デザート全般はプディングと言います)もありますが、日本のようなおいしいスポンジクリームケーキではなく、どっしりとしたフルーツブランデーケーキという感じで、これにに温かいカスタードや、ブランデーをかけて食べるケーキです。その中でも、どこででも売っていて皆がよく買っているのは、ミンスパイです。ミンスパイのMinceとは、日本語で言うミンチのことなのですが、決して挽き肉の入ったパイ、というわけではありません。
よくスーパーやサンドイッチ屋さんなどで見かけるミンスパイは手のひらサイズで厚さは3センチくらいのものです。パイはパイでも、さくさくのパイではなくて、どちらかというと、クッキーのような分厚くて、固い感じのパイです。この形は、古くはキリストのゆりかごを表したものだったそうです。中身はミンチにしたドライフルーツ(レーズン、リンゴなどなど)と、これまたミンチにちたナッツ類をブランデーやバター、牛脂、そして色んなスパイスで煮込んだものがぎっしり入っています。日本人にとっては特においしくて感動するようなものではないのですが、イギリス人は比較的喜んで自ら率先して買って、食べています。おいしいからというよりも、季節の物で小さいころから食べているから、という感じだと思います。わたしのオフィスのイギリス人の人は昔日本に住んでいた時に、どうしてもこのミンスパイを食べないとクリスマス、という気がしないから、自分で材料を買ってきて作った、と言っていました。また、欧米でクリスマスの匂い、といえば、シナモンやクローブ、カルダモンなどのスパイス系を思い浮かべる人が多いのも、もしかしたら、このパイから来ているのかもしれません。
2011年12月13日(火) written by Ayako from (イギリス)
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