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ロイヤルベイビーの誕生とイギリスの出産事情

ロイヤルベイビーの誕生とイギリスの出産事情

待ちに待ったロイヤルベイビーが7月23日に誕生しました。かねてからウワサされていたプリンセスの誕生ではなく、未来の国王となる男の子が午後4時24分に生まれました。朝起きていつも通りBBCニュースをつけて会社へ行く準備をしていたらニュース速報でキャサリン妃の陣痛が始まってセント・メアリー病院に入院したと言っていたので、仕事が終る頃には生まれてるかな?と思っていたのですが、正式なアナウンスが出たのは夜の8時を過ぎてからのことでした。BBCではロイヤルベイビー特番が組まれ、病院の前から中継したり、キャサリン妃の地元バークシャーから中継したり、道行く人たちにインタビューしたりして、大わらわでした。キャサリン妃の妊婦生活ミニドキュメンタリーやダイアナ妃との比較をしたりもしていました。イギリスだけではなく、イギリスの領地も含めた国々の未来の王様の誕生なので、国を挙げてのお祝いとなりました。今朝のメトロやその他の新聞は一面にIt’s a BOYとの見出しが躍り、朝のチューブの中でも皆熱心に読んでいたので国民の関心度が高いんだなーと思いました。

ロイヤルベイビーの報道を見て日本で驚かれた人もいるかもしれませんが、イギリスでは通常普通の出産をした場合(自然分娩且つ何も問題がない場合)は、大抵病院で1泊しただけで(朝産んだらその日の夕方や夜のことも)退院してしまいます。日本や他のアジア圏の国では産後の肥立ちがとても重要視されているので出産後も病院に何日か滞在して体力の回復を待ちますが、イギリスでは基本的に90%くらいの人がNHSを利用してお産をするので、産んだらすぐ家に帰ります。また出産も産婦人科の先生が行うのではなく、助産婦さんが行うのが一般的で、帝王切開や特別な事情がない限りはお産は自然現象の一部と捉え、必要最小限の介助で出産をします。こう書くと聞こえがいいのですが、NHSは全て無料の公営病院なのでコストの面もあると思います。しかし、実際にNHSを利用して出産をした友達によると、無料とはいえ意外とちゃんとしたケアがあって、さらに出産スタイルもある程度選べるらしいので、なかなかいいなー、と思っていましたが、他の知り合いによると、助産婦さんや看護婦さんのクオリティーが低くてちゃんとしたケアをしてもらえなかった、という人もいるので、人それぞれ(病院それぞれ?)かな、と思います。
産んですぐに家に帰っても地域のホームビジターの看護婦さんがお母さんの出産の回復のチェックをしにきたり、相談に乗ってくれたりしに、家に直接通ってきてくれるので(これも全部無料で)これはいいサービスだな、と思いました。

ロイヤルベイビーが生まれて一段と盛り上がっているイギリスですが、報道によるとこれからキャサリン妃は地元のバークシャーに戻って実家のお母さんに色々助けてもらいながら最初の1か月くらいを過ごすそうです。(このためにミドルトン家は新しい家を買ったらしい)やはり赤ちゃんのお世話は実家のお母さんと一緒にやる方がいい、というのは世界共通なんだなー、と思ってしましました。



2013年07月23日(火) written by Ayako from (イギリス)
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