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ロンドンで歌舞伎鑑賞

ロンドンで歌舞伎鑑賞
歌舞伎と書かれた
のぼりも上がっていました
 人気歌舞伎俳優の市川海老蔵がパリでの襲名披露公演以来の海外公演をロンドンで行いました。海老蔵が英国で演じるのは2006年公演以来4年ぶりになります。もともと歌舞伎鑑賞好きだったのですが、イギリスに来てから歌舞伎を見る機会がすっかりなくなってしまったと嘆いていたところだったので、この貴重なチャンスを逃すまいとして行ってまいりました。
ロンドンのエンジェルにあるサドラーズウェルズ劇場で6月4日から15日まで行われた同公演。演目は古典歌舞伎「義経千本桜」で、海老蔵は義経の家臣である佐藤忠信と源九朗狐の二役を演じました。会場内に入ると、同公演を期待するお客さんたちで熱気ムンムン。お着物を着た日本人のお客さんもちらほらお見かけしましたが、80%近くがイギリス人のお客さん。日本語や歌舞伎の基礎知識が分からない人には、同時通訳・解説付きのイヤホンも無料で貸し出しされていました。劇場はモダンな内装となっており、和の空間と絶妙に調和しています。幕が開くとそこは日本伝統の世界。ここがとてもイギリスとは思えません。

ロンドンで歌舞伎鑑賞
定式幕がなんとイギリスに!
海老蔵が見得を切るたびに客席からは大歓声が沸き起こります。特に源九朗狐の苦悩を見事に表現する海老蔵の演技は胸に迫るものがあり、思わず涙が出そうになりました。イギリス人のお客さんたちにも伝わる感動的なシーンでした。最後の源九朗狐が宙に舞うところはクライマックスにふさわしい華々しい場面となり、観客も大喜びです。
カーテンコールでは、超満員の客席から惜しみない拍手が送られました。義経の都落ちなどイギリス人には馴染みの薄い歴史背景があるストーリーですが、両親を思う一匹の狐の愛情を理解する心は万国共通。イギリス人の観客の多くはイヤホン解説を頼りにしなからも最後にはすっかり感動し劇場を後にしたようです。今回の海老蔵ロンドン公演は、日本の素晴らしい伝統芸能を海外に紹介する素晴らしい機会だったと思います。
2010年06月25日(金) written by あっこ from (イギリス)
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