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英国・名前のある家たち

英国・名前のある家たち
壁に見つけた名前「DARTHULA」
この名前は度々ファースト
ネーム(名)で見られる。
家の近くを散歩しているとき、家々の壁にある、「名前」らしき表札のようなものに気がつきました。
実はその表札、まさに“家の名前”が書かれたものでした。住んでいる人の名前ではなく、“家”の名前。家に名前つける文化は、旅行先のスイスで多くみかけ知ってはいましたが、ここ英国でもその文化があることに驚き、少し調べてみました。


欧州では、英国やスイスに限らず、多くの国でこの文化があることがわかりました。まだ通りに番号をつけるようなことがなかった時代に、人々は名前を家につけることによって、その住所を示していたようです。日本で言えば屋号のようなものでしょうか。

特に英国では、富裕層の人々が何百年も前に始めました。例えば自分たちの家、城、そして荘園などにつけていました。昔は祖先や土地、そして家族の肩書きに由来したものをつけていたようですが、近年では、誰でも自由に名前をつけることが許されるようになっています。英国では1765年以降、政府の指導のもと、番地制が導入されており、それに伴い、家に名前をつけるという文化はあまり見られなくなっていったようです。
ちなみに各家々の番地は、道のはじめが若い数字で、奥に行けば行くほど数は多くなります。また、道なりに、奇数はたいてい左側で、偶数が右側になっています。これは緊急時に備えて、位置がわかりやすくなっています。

今日見られる家々の名前は数え切れないほどの種類があり、土地や歴史に由来するものだけではなく、文学や、はたまた伝説にまでその起源を見つけることができます。中には動物や鳥木々や花など、本当に多様化しています。名前がある家は、売りに出すときの価値を左右するとのことですが、あまり奇抜な名前だと価値が下がることもあるのだそうです。

みなさんも、家の名前に歴史を感じつつ、短い英国の夏の散歩を楽しんではいかがでしょう。
2009年07月07日(火) written by Muchiko from (イギリス)
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