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物価上昇中のイギリス  

物価上昇中のイギリス
辛抱した先にあるものは

 新型コロナにかかる規制がほぼなくなり、日常生活が徐々に戻ってきた印象のあるイギリスです。まだスーパーやバスなど、公共の場ではマスクが推奨されてはいますが、実際の着用率の低さ(あくまでも私の生活圏です)、お店に入るときなど除菌ジェルを使う人も少なくなり、イギリスではやはり、衛生面では新型コロナ前の状況に戻りつつあるなぁと言う感じがします。

 さて、新型コロナにかかる規制がなくなった直後から、EU離脱やドライバ不足による給油不足なども話題にあがっていましたが、最近は当然ながらロシアのウクライナ侵攻が連日報道されるようになりました。ウクライナ問題は当然航路に影響を見せ始め、報道から日々の現場の惨状を目の当たりにすると、まだまだコロナ禍にため込んだ心の閉塞感を一気に開放できるときではなくなりました。その中、追い打ちをかけるように、新型コロナ流行以降の物価上昇スピードが、ここへきて一気に加速したのです。

 先日スーパーにニンジンを買いに行ったときです。加熱処理なくスティックで食べることも多い我が家では、ニンジンはオーガニック(無農薬のもの)と決めています。ニンジンの棚の前で男性がひとり、オーガニックの袋をもってたたずんでいました。横に立って納得!なんと、普通のニンジンが一袋35ペンス。オーガニックはなんと1.35ポンド!さらに以前なら普通のニンジンはたくさん入って70ペンスくらいだったものが、5本で35ペンスだったのです。男性が『高い…。高すぎる』と言ってオーガニックを棚に戻し、普通の袋を手に取っていきました。

 私が暮らしているエリアは、いわゆる『良い』エリアです。ですが、そこの住人でさえ、ガソリンや光熱費だけでなく、物価の異常なまでの値上がりには反応せざるを得ないと言うことなのだと思います。1ポンドで売られているこの時期の風物詩『水仙』は、お店にならぶとすぐに売り切れてしまうのですが、今年は花弁が開いてしまうほど売れ残っています。おそらく花は必要経費ではなく娯楽費用として家計に入っているのでしょう。売れ残っている花の多さが、物価上昇の影響を物語っています。

日中の気温が高まってきて、花も咲き誇るようになってきたイギリスですが、気持ちを開放して日々を楽しむことができるまでには、もう少し時間がかかるようです。

*写真はイメージであり、直接記事と関係はありません。ご了承ください*


2022年03月22日(火) written by Muchiko from (イギリス)
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