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イギリスの水のはなし

イギリスの水のはなし
水道水を精製してくれる浄水器。
スーパーやホームセンター、
アマゾンなどで購入できる。
 日本の水が軟水なのに対し、ヨーロッパの水は硬水であるというのはみなさん耳にしたことがあるのではないかと思います。
 硬水の場合、慣れ親しんだ軟水と違うということもあり生活においていろいろと工夫が必要です。
 たとえば飲み水。ロンドンで生まれ育った人は、水道水を飲んでも何の問題もないよ、と言いますが、私は置き型浄水器(水道水を入れフィルターを通し精製水を作る)を使用しています。イギリスの水は石灰分が多く、水道水のまま鍋で湯をわかすと鍋に白い粉が残ったり、やかんは1ヶ月もしないうちに石灰のかたまりがこびりつきます。
 肌や髪にも影響があります。渡英してまず感じたのが石鹸やシャンプーなどの泡立ちの悪さ。気候のせいもありますが、肌が乾燥したり、髪がパサつきがちになります。いずれも日本から持ってきたものではなく、こちらで購入したものに替えたところ解決しました。
イギリスの水のはなし
染まる前の状態に戻すことができる
洗剤。できるだけお世話に
なりたくないですね。
 洗濯にも違いがあります。驚くことに、粉洗剤だと軟水で洗うときの倍近くの量を必要とします。一度失敗したのが白物と色物をいっしょに洗ってしまったこと。分けて洗う、ということをすっかり忘れていて、終了の合図とともに洗濯機を開けてびっくり! すべての洗濯物がブランケットのピンク色に染まっていました。しかし、こういう失敗をする人のためにちゃんと元に戻す洗剤が売られています。
 台所のシンクや蛇口、シャワーヘッドなどは常に水が触れるところであり、放っておくとすぐに石灰分が固まって白い結晶のようになります。食器洗いの洗剤やスポンジでこすっても落ちません。家庭用カルシウム分解剤などで定期的に取り除く必要があります。
 
 なんだかこれだけ挙げると硬水はやっかいで大変そうに見えますが、紅茶は硬水のほうが味わい深く飲めるそうですし、煮込み料理やパスタなど、料理によっては硬水の方が向いているものもあります。
 文化や習慣といった他のさまざまな違いと同様、水とも上手くつきあっていきたいですね。
2012年05月11日(金) written by maho from (イギリス)
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