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エコティーとは?

エコティーとは?
ティーパックとルーズティーの缶
突然ですが、問題です。イギリスではどれだけの紅茶が1日に飲まれていると思いますか?正解は、約1億6500杯です。イギリスの人口が約6200万人のことを考えると、やはり紅茶の国といわれるだけあるかなと思います。そんな私も、1日3杯以上は飲んでいる気がします。私が、ワーホリ先にイギリスを選んだ理由は紅茶を楽しみたかったから...確かに、この国は紅茶の国だと感じています。
ここでは、手軽に多くの紅茶の種類が購入できます。スーパーの棚には何十種類ものブランドが並び、紅茶専門店も街中に数多く見られ、生活に密着しています。日本でも有名な英国ブランドの紅茶も、こちらでしか手に入らない種類が多くあります。例えば、トワイニング。日本では高級紅茶として贈答品などに使われていますが、こちらでも人気が高く店先の棚によく見かけられます。でも、よくみるとある違いに気が付きます。外パッケージが違うこともありますが、一番の違いは中身です。日本で売られているものは、ひも付きの台形型のティーパックが一つずつ小袋に包装されています。こちらでは、四角いティーバックが数十枚箱につめられています。日常用に使用される為、簡素化されているようです。他ブランドにもそのような包装が見受けられます。ここでちょっと、紅茶のティーパックの歴史のお話をしたいと思います。

ティーパックが使われ始めたのは、ある勘違いからでした。1900年初めにアメリカで紅茶を販売していた会社がサンプルの紅茶をシルクの小袋にを入れて購入者に送りました。受け取った人は、それをそのまま使って紅茶を淹れてしまいましたが、便利さに気付きその後この方法が流通していきました。ただし、伝統を重んじる英国ではなかなか受け入れられず、それから約50年後の第2次世界大戦後に少しずつ広まっていきました。といっても、この時点では全体の6%のみにティーパックが採用されていただけでした。それが今では、96%も占めています。(英国紅茶協会 参照)

ティーパックはとても便利です。茶葉を量る必要も無ければ、ポットからかき集めて捨てる必要もありません。その代わりに犠牲になっているものがいくつかあることに気付きました。まずは、パック。使用後はゴミになります。紙やナイロン、絹など様々な原料が使用されていますが紙は、木を切って作られます。化学製品は、体に有害とされるものが混じっている可能性もあります。オーガニックの紅茶を選んでも意味がなくなります。次に、香り。紅茶を淹れるときは、お湯をいきよいよくいれ、茶葉をジャンピングさせるのが良いといわれています。また、一般的にティーバックよりもルーズティーの方が品質の良い茶葉を使用していると言われています。最後に、価格。スーパーで比べるとルーズティーの方がお得なのです。

エコティーとは?
購入した茶漉し
ティーバックの不使用は、身近にできるエコ活動の一つではないかと思い、私もルーズティーを積極的に購入するようになりました。エコティー(名づけてみました)に必要なのは、茶漉し。この方法は、紅茶の歴史初期から使用されてる紅茶の淹れ方です。今でも、ティールームやホテルではこの方法が続けられています。伝統的なシルバーや陶器製の物もあって、アンティークを探すのも英国ならではだと思います。私は、もう少し簡単な浸しておく丸いボール型のものを購入しました。こちらのお店で買ったのですが、なんと日本製でした。
エコロジーな紅茶の飲み方、エコティーを貴方も始めてみませんか?エコバックに次ぐ身近な活動だと思います。
2011年06月14日(火) written by アンナ☆マリア from (イギリス)
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