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ドイツから SDGs環境建築のリサーチを通しての気付きなど  

ドイツから SDGs環境建築のリサーチを通しての気付きなど
CUBE ベルリン 最先端なスマートビル
(CA Immoより出典)

 今回は、ドイツにおけるサスティナビリティ建築のリサーチをしていて気が付いたことをお伝えしたいと思います。日本のメディアでも、ドイツ国民の環境保護への意識は高いとの評判ですが、私がドイツに住んでいて感じたことは、10年前に比べてドイツ国民の意識も本当に変わり、環境保護関連、例えばサスティナビリティ系商品やサービスのスタートアップ会社も増えたなと思います。
調べてみると、全ての会社をチェックすることが無理なくらい存在しました。むしろサスティナビリティをコンセプトにしないとビジネスにならないくらいです。ドイツ国民は環境保護に関心が高く、今回9月に行われた連邦議会選挙では、気候保護が有権者にとって最も重要な問題であることが示されました。

 世界的にも9月に行われた環境保護デモ Fridays for future は、先週金曜10月22日にも開催され、雨の中ベルリンでは約一万人が参加。私の15歳の娘も今回も前回に続きもちろんお友達と一緒に参加。彼らの年代には直接降りかかる問題であるのでかなり深刻で、デモの写真をみると、参加者は10代から20代の若年層がほとんど。
サスティナビリティの電気会社への契約にすぐに変えて欲しいとか、その後週末は家庭内でもディスカッションが続いています。

 さて、環境建築の話に戻ります。ドイツでいわれている環境建築の定義は、建物の断熱性を高めることで省エネに繋げること。
そして気候も日本と違い湿気の少ない地震もないドイツでは、建物自体が長寿命であることが重要視されています。建築素材は、粘性質の高い土壌であるローム粘土やオーストリア山脈付近の石に含まれるチロリアンシェールオイルなどのリサイクル可能な原材料を利用しています。近年では、スマートホームに続き、スマートビル建築もトレンド。
ベルリン中央駅隣には、CUBEというスマートビルも登場しました。オフィスビル内での人の行動を収集することにより、資源の消費抑制や快適空間の創出、省力化を目的としているビルです。

 ドイツの夏は、湿気が少ないため比較的過ごしやすいのですが、それでも近年は6、7月で30度以上になる日も続きました。
基本、ドイツでは大企業ビル・大手デパート店以外にはクーラーは設備していないことがほとんど。確かに、日本は湿気と気温が高いので、クーラーがないと逆に体調を崩してしまうこともありますね。ドイツの学校にもクーラーはなく扇風機はあり、30度以上になると、学校の授業が1コマ60分のところを45分に調整したりと、短縮になる配慮があるのです。
エネルギーを消耗せず、人間の消費エネルギーを減らすという、本当の省エネです。考え方の違いなのでしょうか。または、環境建築の面では、直射日光を妨げるブラインドを外側に設置するなどして、日光を遮断し、室内の温度を調節します。


2021年10月26日(火) written by まっちょ from (ドイツ)
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