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ドイツのクリスマス

ドイツのクリスマス
アドベントクランツ。
1週目は1本のみ灯す。

 毎日曇り空のどんよりとした天気の続くドイツ。最後に青空と太陽を見たのはいつでしょう。気分もふさぎ込んでしまいます。
そんな鬱蒼としたムードを明るくしてくれるアドベント期間が始まりました。アドベント期間とはキリストの降臨(つまり12月25日)から4回前の日曜日から始まるクリスマスへの準備期間で、日本語では待降節などと訳されているようです。
最初の日は第1アドベントと呼ばれ、今年は12月2日でした。この日からクリスマスムードは一気に高まります。いくつかドイツのクリスマスの習慣をご紹介します。



 まず、アドベントクランツ(ADVENTS KRANZ)というリースです。
これはもみの木のリースの中に4本の太いロウソクが立っているというのが基本形のテーブルリースです。第1アドベントにはロウソクを1本のみ灯し、第2アドベントには2本目・・・という風に週を追うごとに火を灯すロウソクを増やしていき、最後のアドベントでは4本全てのロウソクの火が灯ることになります。
11月後半くらいからマルクトやスーパーで売られ始めます。なんとなく、正月前にお飾りが売られている光景を思い出してしまいます。



ドイツのクリスマス
袋にプレゼントが入ったアドベントカレンダー。

 次に、アドベントカレンダー。よくあるのはチョコレート会社が出しているもので、大き目の箱に12月1日から24日までの日付が書かれていて、それぞぞれに小さな小窓が施されています。
そしてクリスマスまで毎日指折り数えるように、一日1個だけその日の小窓を開け、そこに入っているチョコレートを食べるのです。箱に限らず小さな袋を24個窓枠や天井にずらりとつるさげて、中には小さなおもちゃを入れたり、様々な趣向を凝らしたカレンダーが存在します。

ドイツのクリスマス
ニコラウスからのプレンゼント。
チョコ、みかん、くるみ

 そして日本ではサンタクロースが人気者ですが、ドイツでは「ニコラウス」の方がメジャー。サンタクロースの起源となった聖人と言われています。
ニコラウスもプレゼントを持ってきてくれます。地方によって習慣は異なるようですが、12月6日の朝に、くるみ、みかん、チョコを基本形としてそれに加えてプレゼントを、前日に外に出しておいた長靴の中に入れてくれます。なお、長靴と一緒に、ニコラウスの馬のために牛乳と人参を置いておく人もいます。なんだか、日本のお盆みたい。
それから、各地でクリスマスマーケットが開催され、家族へのプレゼントを買う人たちで街は賑わいます。この時期ならではのお菓子レーブクーヘンを食べながら、クリスマスが過ぎた後に再びやってくる暗い長い冬のことを少し心配しながらも、クリスマスまで毎日指折り数えています。


2018年12月11日(火) written by モチヅキカズミ from (ドイツ)
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