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深夜に救急へ…(カナダの医療) 負担ゼロの反面、数か月の待期期間

深夜に救急へ…(カナダの医療) 負担ゼロの反面、数か月の待期期間
お腹が痛いしろくま

 早いもので6月ももう半ば。例年のバンクーバーなら本格的な夏に向けて晴れ日が続き、じわじわと暑くなってくるこの時期なのですが、今年は雨の日が多い湿った6月となっています。本来の雨期にあたる冬に雨が殆んど降らず、水不足が危惧されていたので季節外れの雨期は乾燥した大地を潤してくれるのは有難い事です。

さて、今回の題名にもなっているのですが、つい先日、救急医療のお世話になってしまいました。

 2週間ほど前から微妙な体調不良を感じてはいたものの耐えられないものでもなく「生理前後によくある痛み。きっと一過性のものだろう」と自分を過信して日々を過ごしていました。
ところが数日前の深夜2時ごろ、耐え難い腹部と腰部の痛みに襲われ、家人に連れられ、深夜2時半に救急病院へ。待合室はそれ程混んでおらず「すぐ診てもらえるかな?」と思ったものの、カナダは受付順ではなく病状によって診察順位が決まるので私の後から来た人達が診察室に先に誘導される姿を何度か眺めつつ、そのまま待つ事2時間。

ようやく痛み止めをもらい、CT検査へ。結果は尿管結石でした。その場ですぐに処置は出来ないので、泌尿器科への紹介状を貰い、後日泌尿器科へ行くことになりました。そしてようやく取れた予約が6月末って…。

 カナダの医療は日本と同様に『国民皆保険制度(メディケア)』を取っています。日本と大きく異なるのは日本は『3割自己負担』なのに対し、カナダは『負担額ゼロ』。これは税金で賄われており、月々の保険料の支払いも無く、歯科治療、処方箋薬、リハビリ等を除けば完全無料です。通常のクリニックや病院等の受付で受診料の支払いをする必要は一切ありません。

パッと聞けば「最高じゃないか」なのですが、医療費無料故の弊害もあります。専門病院は主に州経営で個人経営の専門病院が極めて少なく、緊急を要する病状以外は専門医に会うまでに1か月〜数か月の待期期間が発生します。

そして専門医に会うには家庭医、ウォークインクリニックの医師、もしくはER医師の紹介状が必要で、専門医に直接連絡を取る事は出来ません。「全額負担しても良いから、今すぐ専門医に診てほしい!」という願いもなかなか叶わないのです。そうなった場合は日本に帰り、有料で診てもらうしかありません。

 今回は尿管結石で「いつまた激痛に見舞われるか分からない」という不安の中、専門医のクリニックから来た「予約は6月末」という連絡に絶望感を覚えた私。
もっと早く診てくれる他の専門医を家庭医に紹介してもらおうと思っていたところ、結石が自然に排出されました。
病状が悪化することなく、自然に排出された今回は非常にラッキーでしたが…カナダの無料医療の良し悪しをしみじみと実感した出来事でした。


2024年06月11日(火) written by Saori from (カナダ)
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