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バスに乗るときは

 『皆さん、ちょっと待っててください!』
そういったアナウンスを流し、バスの外へ駆け出して行くドライバー。さて、いったい何が起こったのでしょう?
 それは少し置いておいて、今回はバンクーバーの交通事情について少し触れてみたいと思います。

 バンクーバーは交通の便がとてもよいところです。まず電車。ダウンタウンとバンクーバー国際空港を結ぶラインが南北に走り、さらにダウンタウンから東に伸びるラインは他都市まで続いています。バスは路線も本数も充実していて、どこへ行くにもバス停まで長距離歩くとかバスを長い間待つ、ということがあまりありません。またシーバスといって、ダウンタウンと、広い河口を隔てて北に広がるノースバンクーバーとを結ぶフェリーが運航しています。これらのすべてが、共通のチケットで利用できるのですからとても便利です。チケットは目的地までの距離にあわせてゾーン別に料金が異なりますが、一度買うと90分有効で、ちょっと用事を済ませに行くのであれば一枚のチケットで往復することも可能です。

 これらの交通機関を統括しているのはトランスリンクというところですが、設備充実をうたっているだけあり車椅子用リフトがほとんどのバスに設置されています。自転車を乗せることもできます。もちろん車内でなくバス前方にフォークリフトのつめのようなキャリアがついており、そこへ自転車を引っ掛けるようにして乗せるのですが、始めて見た時は、なんか落ちそうで怖い、と思ったものです。また環境配慮ということで都市中心部だけでなく主要バスターミナルをつなぐ路線ではトロリーバスをよく見かけます。これは道路上に張り巡らされた高架線から電気を取りこみ走るバスで、一見路面電車のようにも見えます。

 これだけの設備を整えるには膨大な労力と時間がかかったと思われますが、それだけ費用対効果を狙えるということでしょう。実際、公共交通機関の利用者は通勤ラッシュ時以外でもかなり多く、バスはひとつ逃してもすぐに次が来ます。そのせいか、乗客もドライバーもどことなくおおらかです。ドライバーと乗客が雑談している姿をよく見かけますし、バスを降りるときにはたいていの人が『Thank you !』と声をかけて降りていきます。
 さて、冒頭のドライバーは何をしにバスを降りて行ったのでしょう。実は、マクドナルドへ駆け込み、大きなコーヒーカップを手にして戻ってきたのです!文句を言う乗客は一人もいません。そして何事もなかったかのようにバスは発車しました。
 皆さんも、交通機関を利用するとき、特にバスに乗るときには車窓から見える景色だけでなく、車内の光景もきっと楽しめるでしょう。降りるときには、元気よく『Thank You !』を忘れずに!
 
2010年06月18日(金) written by 直子 from (カナダ)
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