カナダにおけるCOVID-19の最新情報 (１７) | カナダ

カナダにおけるCOVID-19の最新情報 (１７) 　
Latest information (17) of COVID-19 in CANADA

　開催前から色々と問題を抱えていた東京オリンピックが遂に開幕し、カナダでもその接戦が連日放送されています。今回の大会でカナダからは夏季大会過去最多となる370人の選手を送り出しました。時差の関係でカナダでの放送は夕刻から早朝になるのですが、私も毎晩夜更かしをして日加両選手を応援しています。色々あった上で開幕した当大会ですが、開幕したからには成功を収めて欲しいと願っています。

　さて、前回のCOVID-19関連記事から約3ヶ月が過ぎたカナダの現在のCOVID-19感染者・死者数は以下の通りです（2021年8月2日現在）。

　現行患者数・・・・6,440人（3ヶ月前より74,349人減）
　回復者数・・・1,397,451人（3ヶ月前より216,200人が回復）

現行感染者数(8月2日現在)が多いトップ４の州は以下の通りです。

オンタリオ州・・・1,655人
アルバータ州・・・1,491人
ケベック州・・・1,242人
ブリティッシュ・コロンビア州（以下ＢＣ州）・・・・951人

　デルタ株の蔓延が危惧されるものの、過去3か月間でワクチン接種が一気に進み、新規感染者数もかなり減りました。3ヶ月前の患者数と現行患者数を比べると、オンタリオ州に関しては1/22、アルバータ州は1/15、ケベック州は1/9、ＢＣ州は1/6にまで減少しています。

　オンタリオ州とアルバータ州は患者数減少が著しいのですが、我がＢＣ州は7月1日から規制緩和となり、公共・屋内でのマスク着用義務を解除しました。それによって非ワクチン接種者と完全に接種を終えていない人々が公共の場でマスクを外し始めました。
更に屋外での集会の許可や、飲食店でも座席数等の規制が無くなった為、感染者数が再び増加しつつあります。
特に内陸部のオカナガン地方は州内でもワクチン接種率が最低レベルな上、非マスク者が多いため再び感染者が増加。オカナガン地方に限り、再び公共施設・屋内でのマスク着用が義務化されました。ＢＣ州は夏が観光シーズン。州政府はこの時期を経済復興の機会に充てているのかもしれませんが、様々な規制緩和、特にマスクの着用義務解除は「時期尚早であった」と多くの州民が感じています。

　ＢＣ州以外の各州も7月から規制緩和を開始しましたが、ＢＣ州同様に感染者が再び上昇傾向にあります。カナダは12歳以上のワクチン接種率が世界一ですが、ワクチンを完了したからと言って、COVID-19（特にデルタ株）に感染しないという保障はありません。
感染は、ワクチン2回＋マスク＋手洗いで最大限に防げるのだと個人的には思っています。「マスク着用やワクチンは個人の自由を制限するものだ」と言う人達がいますが、この生活は一生続くものではありません。あと数ヶ月、あと1年、もう少しだけ今の生活を辛抱して、自分の為に、周囲の為に、感染予防に努めてほしい。そうする事が、以前の「自由な生活」に戻る一番の近道なのではないでしょうか。