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温室内を散策『ブローデル温室植物園』  バンクーバー

温室内を散策『ブローデル温室植物園』  バンクーバー
バンクーバー観光名所の一つ

 9月前半はまだ夏の名残があったカナダ西海岸地方ですが、半ばを過ぎると一気に気温が下がり、ジャケット無しでは外出できない気温になりました。雨の日も増え、なんだか数年ぶりに西海岸らしい秋を迎えています。
ここ数年は雨期である秋冬にあまり雨が降らず、ダラダラと夏の暑さを引きずっていたので嬉しい限り。この季節は週末のお出掛けも天気が崩れる事が多いのですが、今回は雨風を気にしなくていい温室に遊びに行ってきました。
バンクーバー市内にあるクイーン・エリザベス公園の頂上にあり温室植物園『ブローデル温室植物園』です。バンクーバーの観光名所の一つなので写真だけでも見た事がある方は多いのではないでしょうか。

ブローデル温室植物園の歴史を説明しますと― 

 カナダ建国100周年となる1967年を控えた1960年代前半、カナダ全土で100周年を祝う記念事業が推奨されました。
バンクーバーではクイーン・エリザベス公園の頂上に温室植物園を建てる事を計画。既に頂上の土地を所有していた水道局との揉め事も何とかクリアし、バンクーバー市とバンクーバー公園/レクリエーション委員会、そしてマクミラン・ブローデル製材会社からの合わせて125万ドルにも及ぶ多大なる寄付によって、温室植物園は1969年12月6日『ブローデル温室植物園』としてグランド・オープンしました。

開園初年度には50万人以上が訪れる盛況ぶりでしたが、開園から40年後の2009年11月、年間約24万ドルに及ぶ管理費や経年劣化の施設修理費、その他諸々の管理費用の予算不足に直面し、温室は2010年3月1日をもって閉園の決定が下されてしまいました。

しかし開園続行の為に寄付を集めた『ブローデル友の会』と、同じくバンクーバー市内にある植物園『バンデューセン植物園』協会の尽力により、ブローデル温室植物園はバンデューセン植物園の管理下となり開園を続行する事が決定、そして現在に至ります。

温室内を散策『ブローデル温室植物園』  バンクーバー
園内はどこか近未来的
でドラマの撮影に
使われる事も

 そんな紆余曲折を経て現在に至るブローデル温室植物園ですが、一歩足を踏み入れれば瞬く間に魅了されてしまう施設です。
温室内には熱帯雨林・亜熱帯雨林・砂漠に生息する約500種類の植物が植えられ、様々な種類の鳥は200羽以上、そして熱帯魚もいます。最近ではそこに野生ネズミ達が仲間入り(?)し、足元をネズミ達がチョロチョロする事態になっていてビックリ。
ネズミ用の毒餌を設置すると鳥達が誤って毒を食べてしまう可能性がある為、毒餌を設置できないのだとか…(しかもここの鳥達は肉食ではないのでネズミ達を食べない)。しかしネズミとの共存は植物園にとってプラス面もあるそう。
ネズミ達が植物間を動き回って花粉を媒介する事で植物の繁殖を促し、鳥達が食べ残して地面に落ちた餌も綺麗に無くなり、彼らの小さな巣穴は土壌に空気を送り込む事に役立っているのだとか。ネズミは繁殖力が高いので後々はトラブルになるのかもしれませんが今のところは上手く共存できているようです。

温室内を散策『ブローデル温室植物園』  バンクーバー
園内のそこら中にいる
ネズミ…

 “温室”なので暑い夏の時期には敬遠してしまう施設ですが、肌寒い季節や真冬に来ると、この温室の温かさが快適で最高なんですよね。
クリスマス・シーズンの12月にまた行こうと思っています。

●ブローデル温室植物園(Bloedel Floral Conservatory)●
https://vancouver.ca/parks-recreation-culture/bloedel-conservatory.aspx



2024年10月01日(火) written by Saori from (カナダ)
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