PageTopワーホリネット | ワーキングホリデーとは
202005126599

カナダにおけるCOVID-19の最新情報 (3)  
Latest information (3) of COVID-19 in CANADA

 5月半ばになり、ほんの一週間前までは肌寒い気温だったカナダ西海岸地方も数日前からいきなり夏日に変わり、立っているだけで汗ばむ気温になりました。ここ数日間は30度近い気温が続いており、すっかり夏の様相を呈しています。
 
 前回から一ヶ月が過ぎたカナダの現在のCOVID-19感染者・死者数は以下の通りです(2020年5月10日現在)。


  • 感染者数・・・68,848人
  • 死者  ・・・4,871人



 感染者数トップ4の内訳は以下の通りです。

  • ケベック州・・・37,721人(内 死者 2,928人) 
  • オンタリオ州・・・20,238人(内 死者 1,634人)
  • アルバータ州・・・6,253人(内 死者 117人)
  • ブリティッシュ・コロンビア州・・・2,330人(内 死者129人)


 患者数は先月比でケベック州とオンタリオ州は約3倍、アルバータ州は約3.8倍、ブリティッシュ・コロンビア州(以下BC州)は1.6倍の増加となっています。

 
 私が住むBC州は相変わらず不要不急の外出制限が続いており、公共施設は休館・休業、学校も休校状態のままです。しかしBC州政府は一日に判明する感染者数の低下等を受け、先日『BC's Restart Plan(BC州再開計画)』なる物を発表しました。内容は再開ステップを4段階に分けた内容で、そのステップを状況に応じ順次遂行していく、という物です。今現在(第1段階)は生活必需サービスのみが行われている状態で、小売業・接客業・娯楽施設といった生活必需カテゴリーから省かれた中小企業は苦難の時を強いられています。それら企業の営業や、公共サービスの再開を『第二段階』とし、今のところの予定では5月19日から第2段階が執行される予定です。しかし、それらは「Social distance」が取れるスペースを確保する事が条件とされているため、全面的な再開とまでは至らないようです。 

 第3段階は6月〜9月のいずれかの時期を予定しており、これらは第2段階執行後の感染レートが現状維持か、低下している場合のみ執行されます。これはホテル業や映画館、公園、キャンプ場の開放、幼稚園から大学までの学校の再開が挙げられます。噂では、公立学校は6月から再開されるのでは…と言われていますが、感染爆発を起こしているケベック州が何故か近日中の学校の再開を発表し、州内から猛反発を受けている事もあり「感染者数は多くなくとも慎重になるべき」とBC州の多くの親達は考えています。


 第4段階の開始時期は未定となっています。内容は、博覧会、コンサート、スポーツ観戦、海外旅行、ナイトクラブ、カジノ、バーの再開なのですが、これらはクラスターが発生しやすい状況を持つ場所である為、再開に関しては非常に慎重にならざるを得ないようです。再開条件として「州の広範囲でワクチン接種が可能な状態である事、集団免疫が確認される事」等が挙げられており、今の状況ではとてもではありませんが想像すら出来ない条件です。これでは、COVID-19以前の生活に戻れるのは、まだまだ先のようです。

 外出制限生活が2か月目に突入しようとしていて、ストレスを感じる人や、まだ数は少ないものの東アジア人を標的にしたヘイト・クライムのニュースも耳に入ってくるようになりました。一日も早く、事態の収束を願うばかりです。

 
<関連記事>
カナダにおけるCOVID-19の最新情報 Latest information of COVID-19 in CANADA

カナダにおけるCOVID-19の最新情報 (2) Latest information (2) of COVID-19 in CANADA


2020年05月12日(火) written by Saori from (カナダ)
Comment(0)


カナダ関連の記事

この記事へのご感想は以下のフォームからどうぞ

お名前 [必須入力]
コメント [必須入力]
5000文字まで。(コメントにリンクは書き込めません。)
※記事の内容に沿わないコメントはお控えください。
※質問やお問い合わせはお控えください。