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ヴァイオリン博物館で特別展開催中 〜 イタリア芸術

ヴァイオリン博物館で特別展開催中 〜 イタリア芸術
ヴァイオリン博物館の内部

 音楽の町といえばクレモナ。そしてクレモナで有名といえばストラディヴァリ。しかし、それ以外に西洋音楽史上もっとも重要とされる作曲家の一人であるクラウディオ・モンテヴェルディも450年前にクレモナに生まれました。
それまでの音楽に新風を吹き込み、ルネサンス音楽からバロック音楽への変遷に大きく貢献した彼の生誕450周年を記念し、ヴァイオリン博物館特別展「モンテヴェルディとカラヴァッジョ;奏でられる楽器、描かれる音楽」展が開催中です。


ヴァイオリン博物館で特別展開催中 〜 イタリア芸術
カラヴァッジョ作「リュートを弾く若者」

 クラウディオ・モンテヴェルディはルネサンス音楽からバロック音楽への転換期に立つ音楽家で、1567年にヴァイオリンの故郷であるクレモナの町で医者の息子として生まれました。幼少の頃から音楽の素質に恵まれていたモンテヴェルディは、クレモナ大聖堂の楽長マルカントーニオ・インジェネーリのもとで初期の音楽教育を受けます。そして15歳の時に最初の作品を出版。20歳の時にはすでにこの分野での第一人者の地位を確立していたほどだとか。

 その後マントヴァ公国の宮廷楽長、ヴェネツィアのサン・マルコ寺院の楽長などを歴任し、モンテヴェルディは1632年に65歳で司祭になり、1643年11月29日にヴェネツィアで亡くなりました。残念なことに彼の音楽は、死後すぐに世間から忘れられ、その音楽が再評価されるようになったのは20世紀になってからのことだそうです。

展示品はモンテヴェルディの最初のオペラ『オルフェオ』(1607年)に使用された珍しい歴史的楽器、管楽器、ハープ、チェンバロ、リーガルオルガン等とバロックを代表する画家カラヴァッジョの代表作「リュートを弾く若者」の合同展示で、カラヴァッジョの描く若者の、奏でる楽器と指先の繊細な表現やリアリズムを示す静物描写が素晴らしく、博物館内が否が応でもバロック美術空間になるように企画されています。


ヴァイオリン博物館で特別展開催中 〜 イタリア芸術
ヴァイオリン博物館の外観

 もちろん展示期間中は色々な催しが計画されていて、展示楽器コンサートやストラディヴァリの調べなどのコンサートが開催されます。7月23日までなので、この時期に北イタリアを旅行される方は是非クレモナにも足をのばしてみてくださいね。


2017年04月25日(火) written by Maliarda from (イタリア)
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