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真作なら世紀の大発見!カラヴァッジョの素描画?! 〜 イタリア芸術

真作なら世紀の大発見!カラヴァッジョの素描画?! 〜 イタリア芸術
スフォルツェスコ城
ミラノのスフォルツェスコ城内(現:博物館)のペテルツァーノ財団所蔵品などが2年がかりの調査を終え、ついに画家カラヴァッジョの素描画やデッサンなど約100点が発見された、との発表がありました。
この大きなニュースにミラノの人たちはビックリ!

これらのデッサン画などは、おそらくカラヴァッジョが1584年から1588年にかけて、つまり彼が13歳〜17歳の非常に若い頃に師事していたシモーネ・ペテルツァーノの工房にいた頃のものらしいと言われています。

真作なら世紀の大発見!カラヴァッジョの素描画?! 〜 イタリア芸術
今回見つかった素描画
このシモーネ・ペテルツァーノは、北イタリア・ロンバルディア地方におけるマニエリスム様式の画家であり、若い頃はヴェネツィアで巨匠ティツィアーノに師事していたようで、その後はミラノを中心に活動をしていました。
ミラノの教会(サン・フェデーレ教会やサン・バルナーバ教会など)に彼の作品を見る事ができます。
その頃にちょうどカラヴァッジョが弟子として修行していたのでしょうか。
今回発見された素描画には、後のカラヴァッジョを彷彿とさせる筆致が見られるらしいです。

真作なら世紀の大発見!カラヴァッジョの素描画?! 〜 イタリア芸術
今回見つかった素描画
しかし、まだ調査がすすめられており、デッサン画の中には「カラヴァッジョのものか、どうか分からない」と懐疑的な見方をする研究者もいる状況。
もっと研究がすすみ、真作だと認められれば美術史においても貴重な資料になり、世紀の大発見であることは間違いないとも言われています。
これら100点の作品の価値はなんと7億ユーロ!!この2年間の研究結果などをまとめた600ページにわたる本を4ヶ国語に翻訳して、Amazonの電子図書で発売するのだとか。

今年中にミラノでカラヴァッジョの展覧会があるかもしれない・・・と思うと今から楽しみですね。
2012年07月20日(金) written by Maliarda from (イタリア)
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