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アルチンボルド展 〜 イタリア芸術

アルチンボルド展 〜 イタリア芸術
ウェルトゥムスに扮したルドルフ二世。
ミラノの王宮博物館で開催中の「アルチンボルド」展。
一度はこの奇妙な(?)絵画をどこかで目にした事があると思います。
ジュゼッペ・アルチンボルドは、ミラノ貴族の血を引く画家の息子として1527年ミラノで生まれました。
1549年頃から父の工房でドゥオモのステンドグラスの下絵の仕事を始めたと言われています。

アルチンボルド展 〜 イタリア芸術
司書
レオナルド・ダ・ヴィンチは人相学に通じ、それに焦点を当てたグロテスク絵画を数々描きましたが、アルチンボルドもそれらに影響を受け、カリカチュアされた人相画を描いていました。
1526年、アルチンボルドは後のマクシミリアン二世となる王子から
宮廷の肖像画家としてウィーンに招かれて才能を発揮します。

マクシミリアン二世の死後、ルドルフ二世に仕えることになった彼はハプスブルグ王朝の新たな首都となったプラハに移り住み制作を続けます。
1587年、今後も神聖ローマ帝国に仕えるという約束のもと、許可を得て故郷ミラノに戻ってきました。
この時期の作品にあの有名な「ウェルトゥムスに扮したルドルフ二世」などがあります。

アルチンボルド展 〜 イタリア芸術
入り口に登場した「四季/冬」の作品
また戯画的な「司書」「法律家」なども展示されていて、この画家の想像力はとどまるところを知りません。
展示室に入るとアルチンボルドの作品の他に彼に影響を与えたダ・ヴィンチのグロテスク様式人相画のデッサンや1500年代当時のミラノの壷、彩色写本、宝飾類、織物、武器等が展示されていて当時の模様をしのばせる内容となっています。
王宮博物館の入り口には、アメリカ人アーティスト作の巨大な「四季/冬」が飾られていて、これが一番圧巻でした・・・。

2011年05月13日(金) written by Maliarda from (イタリア)
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