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イタリアのクリスマスはパネットーネとパンドーロ 
Panettone and Pandoro in Italian christmas

イタリアのクリスマスはパネットーネとパンドーロ
BARやお菓子屋にも
パネットーネが並びます。

 ここ数年、スーパーマーケットでも10月の半ばになるとクリスマスのお菓子が並び始めます。以前は確か11月半ばにならないとこうした光景は見られなかったような気がするのですが・・・年々早まっているんでしょうね。
イタリアのクリスマスといえば伝統的な発酵菓子パネットーネとパンドーロ。どちらもクリスマス特有のお菓子です。スーパーマーケット、またはカフェなどにパネットーネとパンドーロが所狭し並んでいたり、積まれていたりして、この時期にイタリアを旅行された方なら一度はご覧になったと思います。

イタリアのクリスマスはパネットーネとパンドーロ
10月の時点でこんな光景が。

 見ただけで分かりますが、このパネットーネ、重さが1個につき約1キロほどもあり、かなりズッシリとしています。この時期にこれらを買わないイタリア家族は存在しない!と言っても過言ではありません。またパネットーネもパンドーロも自分で買う以外に、日本のお歳暮みたいな感じで手土産としてもらうこと、またお世話になった人や友人などに贈ることもあり、家の中には常にどちらかが一つ以上はあるような状態なのです。

イタリアのクリスマスはパネットーネとパンドーロ
スーパーでは所狭しと並んでいます。

パネットーネはレーズン、プラム、オレンジピールなどドライフルーツを刻んだものを混ぜ込んで焼き上げた、甘く柔らかなドーム型をした菓子パンで「大きなパン」という意味があります。一般的にパンに使用されるイースト菌は使わずに、パネットーネ酵母という酵母で発酵を促していて、このパネットーネ酵母は天然の保存料として認識されているため、パンですが、なんと常温保存で3ヶ月ほどもちます。保存期間が長いことが特徴で、クリスマスが終わってからも朝食やおやつ代わりに食べたりする人も多いです。

イタリアのクリスマスはパネットーネとパンドーロ
シンプルなパンドーロ。

 もう一つのパンドーロはそのドライフルーツが全く入らないもので、ヴェローナの銘菓と言われています。形は八角形の星型のような独特な形をしています。伝統的にはクリスマスのお菓子といえばドライフルーツや干しブドウなどが入っているのがメインなのですが、それが嫌いな人(特に子供や若い層)を中心に、パンドーロの人気が高まり、パネットーネと並ぶイタリアのクリスマスにかかせないお菓子になりました。
パンドーロを食べる時には粉砂糖をまぶして食べるのですが、パンドーロを入れた袋に粉砂糖をザーッと入れて、袋を振りながらその粉砂糖をパンドーロ全体に行き渡るようにするのが美味しい食べ方。その工程を子供たちが競い合ってやってる姿もまたクリスマスらしい光景かも?


 ただパンドーロは原料の20%がバター、20%が卵という非常にカロリーの高いお菓子なので(もちろんパネットーネも)、ダイエット中の方は気を付けないと・・・でもクリスマス時期のイタリアでは「ダイエット」という言葉は辞書から消えますので(笑)、是非この時期にイタリアへいらしたら、パネットーネやパンドーロもお楽しみください。


2019年12月03日(火) written by Maliarda from (イタリア)
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