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ダ・ヴィンチとウォーホール

ダ・ヴィンチとウォーホール
地下聖堂に映し出される
レオナルドの「最後の晩餐」

 ずっと修復のために50年間もほとんどその存在を忘れられていて、また一般公開もされていなかったミラノ中心部にあるサン・セポルクロ教会の地下聖堂クリプタが2016年から修復を終え、ようやく一般公開再開となりました。その後、色々なイベントや展覧会がそこで開催されていますが、今回はレオナルド・ダ・ヴィンチ没後500年という記念で、アンディ・ウォーホールとのコラボ(?)インスタレーションが開催され、じわじわと話題になっています。

ダ・ヴィンチとウォーホール
レオナルド没後500年の記念イベント展覧会

 サン・セポルクロ教会の創設はなんと1030年!ミラノの大司教アンセルモ4世に指揮された第2回十字軍の際に「聖なる墓(サン・セポルクロ)」の名前で呼ばれるようになり、それが教会の名前の由来になっているそうです。歴史的観点からもとても重要だとされていて、ミラノに住んでいた際にはレオナルド・ダ・ヴィンチもこの教会には大きな関心を寄せていたのだとか。そこでこの場所で彼の没後500年を記念するイベントを計画したのでしょう。

ダ・ヴィンチとウォーホール
50年ぶりの一般公開のクリプタ

 さて、このインスタレーション展「ミラノのレオナルド・ダ・ヴィンチとアンディ・ウォーホル、2人の天才体験」という副題がついていて、3月1日から6月30日までサン・セポルクロ教会の地下聖堂で開催されます。入場は12ユーロで5歳以下のお子さんは無料です。
1986年にポップアートの父と言われたウォーホールがレオナルドの傑作である「最後の晩餐」を再解釈した作品などを映像を通じて次々にクリプタの壁や天井、床に投影していきます。まるで4世紀を隔てて旅をしているかのような錯覚に・・・そしてそれはミラノの歴史と発展を象徴するテーマへと続きます。

ダ・ヴィンチとウォーホール
インスタレーションの内容

 レオナルドは何万枚と素描を残していますが、その彼の素描を基に新しい世界を構築し、そこで暮らすというユニークな体験を映像を通じて感じてみたり。音楽にあわせてそこかしこに映し出される様々な映像空間にしばし身を置いて、レオナルドとウォーホールの「天才」を堪能するのも面白いかもしれません。

2019年03月26日(火) written by Maliarda from (イタリア)
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