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キャンドルライト・コンサート パヴィア郊外のベルジョイオーゾ宮

キャンドルライト・コンサート パヴィア郊外のベルジョイオーゾ宮
ハープの音色が
幻想的な空間に響くコンサート。

 先週末、パヴィア郊外の素敵なベルジョイオーゾ宮で開催された、秋の始まりにふさわしいコンサートに行ってきました。その名も『キャンドルライト・ハープ・コンサート』です。
 キャンドルライト・コンサートとは、音楽の歴史を築き上げてきた作家やその曲を、新しい空間と無数のキャンドルの中で再解釈するという趣旨のイベントの一つで、文化とクラシック音楽をより身近なものにすることを目的としています。
 もともと一連のクラシック音楽コンサートとして誕生したこのキャンドルライト・コンサートでしたが、バッハ、ヴィヴァルディ、モーツァルト、ショパンなどの偉大な作曲家のみならず、最近ではビートルズ、クイーン、ABBA、コールドプレイなどのアーティストへのオマージュや映画のサウンド・トラックなど幅広いテーマやジャンルの音楽が演奏されるようになりました。


キャンドルライト・コンサート パヴィア郊外のベルジョイオーゾ宮
フレスコの間が美しい。

 ピアノソロ、弦楽四重奏、ブラスバンド、声楽、ギター、ハープなど、演奏の楽器も様々です。そして開催場所も劇場だけではなく、古城の中やイベントホール、夏や季節の良い時には公園など屋外も会場になります。
 こうしたキャンドルライト・コンサートは世界各国の100以上の都市で開催されているそうで、これまでに300万人以上の動員数があるのだとか。イタリアでも様々な場所で開催されています。
私が行ったのもそのイベントの一つで、今回は現代音楽をハープだけで表現するという素晴らしい試みでした。
 14世紀に建てられたベルジョイオーゾ宮は、その後も増改築を繰り返して現在の形(18世紀)になっている歴史のあるお城です。フレスコ画が美しいサロンがあったり、イタリア式やイギリス式庭園があったりしますが、今ではかつての瀟洒な宮殿も市民の憩いの場になっています。そこの美しいサロンが会場でした。

キャンドルライト・コンサート パヴィア郊外のベルジョイオーゾ宮
サロンに一歩入ると別世界。

 一歩中に入ると、何百本というキャンドルで照らされて、装飾の白い漆喰が浮かび上がった幻想的な空間にポツンと曲線を描くハープが置かれています。ほとんどの観客はサロンに足を踏み入れた瞬間「わぁ……」と感嘆の声をもらすほど素敵な空間でした。
その日の演目は映画のサウンド・トラックがメインで、ニノ・ロータの『ロミオとジュリエット』やヘンリー・マンシーニの『ムーン・リヴァー』など、おなじみの音楽でも、キャンドルに照らされた空間でハープの奏でる音色を聞くと更に素晴らしい曲に思えました。本当に幻想的な素敵な夜でした。



キャンドルライト・コンサート パヴィア郊外のベルジョイオーゾ宮
ベルジョイオーゾ宮入口。

 もしイタリア旅行される際、いつもと違う夜を過ごしたいと思った方は、ぜひサイトでイタリア各地で開催されるキャンドルライト・コンサートの情報を調べてみてください。本当におすすめです。
https://feverup.com/en/milan/candlelight



2023年10月10日(火) written by Maliarda from (イタリア)
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