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モデナ大聖堂 — 数多くのイタリアの“有名”が誕生した地、モデナ

モデナ大聖堂 — 数多くのイタリアの“有名”が誕生した地、モデナ
内部は三身廊。
地下聖堂もあります。

 夏の休暇の途中でエミリア・ロマーニャ州にある古都モデナに立ち寄りました。
イタリアには世界に知られた有名なものが色々とありますが、フェラーリやマセラティ、ランボルギーニなどの高級車や二輪車のドゥカーティ、料理に欠かせないバルサミコ酢やテノール歌手のパヴァロッティ……誰でも一度は耳にしたことがあると思われるこれらすべてのものが生まれたのが、モデナとその近隣地域なのです。もちろん美食の町としても有名です!
 また、モデナの中心にあるグランデ広場と大聖堂、そして鐘楼も含めて1997年にユネスコ世界文化遺産として登録されています。

 ということで、モデナの大聖堂を見てきました。


モデナ大聖堂 — 数多くのイタリアの“有名”が誕生した地、モデナ
世界遺産のモデナ大聖堂。

 モデナ大聖堂は正式名称を「サンタ・マリア・アッスンタ・イン・シエーロ・サン・ジェミニアーノ大聖堂」と言います。
イタリアのみならず、ヨーロッパ内でも最も重要なロマネスク建築の一つであり、モデナ出身の著名なパヴァロッティの葬儀が行われた場所としてご存知の方が多いかもしれません。
 ロマネスク様式の傑作であるモデナ大聖堂は、1099年に守護聖人であるサン・ジェミニアーノの墓があった場所に建築家ランフランコによって建てられました。この場所にはもともと5世紀からすでに教会が建っていて、その上に大聖堂が築かれた形になっています。
大聖堂の隣には高さ86メートルのギルランディーナ、または市民の塔と呼ばれる鐘楼があり、モデナのシンボル的存在です。

モデナ大聖堂 — 数多くのイタリアの“有名”が誕生した地、モデナ
列柱が支える欄干の最後の晩餐レリーフ。

 イタリアの大聖堂の建設には、古代ローマ時代の遺跡から入手した材料の一部が使用されることが多いですが、このモデナ大聖堂も例外ではありません。
大聖堂の主要な門にある柱を支えているライオン像などは、明らかに古代ローマ起源のもの。
ここでは、柱を人間の象徴とした典型的なギリシャの寓話が取り上げられているそうです。柱はライオンの上に配置され、その上に三位一体を表す立体的なポーチが置かれています。説明書を読むと「人間が神と動物の中間的存在であることを意味」しているのだとか。
この古典的なモチーフが建物全体に繰り返されているのも印象的でした。
 内部は三身廊になっており、地下聖堂の入り口は列柱が支える欄干があります。欄干にはキリストの受難を描いた12〜13世紀の浮き彫りで装飾されていて、いつまでも見惚れるほど見事なレリーフでした。特に、4人の福音書記者のシンボルと最後の晩餐の場面は必見です。


モデナ大聖堂 — 数多くのイタリアの“有名”が誕生した地、モデナ
モデナといえば
バルサミコ酢!

 ほかにも大聖堂をはじめ、モデナには様々な見どころがありますが、最後にモデナ産のバルサミコ酢をご紹介します。
私が買ったのはイチジク風味のバルサミコで、お店の方に「イチジク風味のものはサラダだけでなく、鶏肉料理にも最適」とアドバイスを頂きました。他にも色んな種類があるので迷ってしまうほど!
バルサミコ酢という用語は、モデナとレッジョ・エミリアで生産される甘酸っぱい調味料および酢を総称するために一般的に使用されています。
日本でも売っているので試された方もいらっしゃると思いますが、色は茶色を濃くした暗色で、独特の芳香があり、オリーブ・オイルとともにサラダにかけるなどイタリア料理の味つけや隠し味に使われています。ほかの食酢にはない甘味があるため、チーズやデザート、またアイスクリームのトッピングにするのもオススメです。

2024年09月10日(火) written by Maliarda from (イタリア)
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