PageTopワーホリネット | ワーキングホリデーとは
201608166082

モザイクの宝庫ラヴェンナ

モザイクの宝庫ラヴェンナ
サン・ヴィターレ聖堂内陣。

 ユネスコの世界遺産に登録されている「初期キリスト教建築群」があるラヴェンナは人口15万人のエミリア・ロマーニャ州の町です。イタリアの有名観光ルートからは少し外れているのですが、5世紀初頭から6世紀末にかけて建設された初期キリスト教の聖堂・礼拝堂や、そこに散りばめられた美しいモザイク画に興味のある方なら訪れる価値のある素晴らしい町です。


モザイクの宝庫ラヴェンナ
サン・ヴィターレ聖堂外観。

 ラヴェンナは古代ローマ時代からアドリア海沿岸の港町として発展してきました。ラヴェンナ歴史地区のサン・ヴィターレ聖堂は世界遺産の中でも現存する
古代ローマ教会として特に有名で、ビザンチン様式のモザイク画が現存しているのは、ここラヴェンナしかないということでは特に貴重な場所でもあります。まずはこのサン・ヴィターレ聖堂から観光されるのが良いでしょう。
サン・ヴィターレ聖堂は創建当時、柱、祭壇、そして一面のモザイクによって装飾されていたらしいですが、現在では消失してしまていますので、入った瞬間、内陣とドームとで違和感があるかもしれませんが、調和の取れた美しい内陣のモザイクが目に鮮やかで、うっとりしてしまいます。上方のモザイクに目を奪われがちですが、後陣の床も白を地とするモザイクで装飾されていますので、こちらも忘れずにご覧くださいね。

モザイクの宝庫ラヴェンナ
サンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂のモザイク。

 サン・ヴィターレを後にして、次にサンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂へ向かいます。ラヴェンナ歴史地区には歩いて回れる2キロ四方くらいの範囲に世界遺産が集中してあるので非常に便利で観光しやすい町と言えるでしょう。サンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂は、身廊と側廊からなる標準的な3廊式バシリカ教会堂です。ここも長い歴史の中で焼失してしまったものがありますが、壁面のモザイクは6世紀当時のまま残されていて、非常に見ごたえのあるものです。
次の見どころは、ラヴェンナ近郊クラッセにあるサンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂です。ラヴェンナ駅からバスで約15分ほどで行けますので、お時間あれば是非立ち寄ってみてください。ここも3廊式バジリカ教会で、聖堂全体の幅は約30m、奥行きは約55mと広々とした聖堂。壁面にあったモザイクは失われていますが、内部の空間構成はほとんど建設当時のままなんだとか。その後陣のモザイクの素朴な美しさに目を奪われます。


モザイクの宝庫ラヴェンナ
サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂の後陣。

 またエミリア・ロマーニャ州はイタリアの中でも特に美食の州としても有名。目の保養が終わったら美味しいものも是非探してみてくださいね。

2016年08月16日(火) written by Maliarda from (イタリア)
Comment(0)


イタリア関連の記事

この記事へのご感想は以下のフォームからどうぞ

お名前 [必須入力]
コメント [必須入力]
5000文字まで。(コメントにリンクは書き込めません。)
※記事の内容に沿わないコメントはお控えください。
※質問やお問い合わせはお控えください。