ジョナス・ネッター・コレクション展が開催 | イタリア

ミラノ王宮博物館入り口

イタリア人画家モディリアーニをはじめとした近代絵画を所蔵するジョナス・ネッター・コレクション（The Jonas Netter Collection）がミラノの王宮博物館で公開されました。
ジョナス・ネッターによるコレクションが一堂に展示されるのはイタリアでは今回が初めてのこと。

モディリアーニ展のパンフレット

フランス・アルザス地方出身のジョナス・ネッターは、20世紀を代表する美術コレクターの１人で、モディリアーニやスーティン、ユトリロなどの収集家として知られています。
特にモディリアーニに魅了されたネッターは約40点の作品を購入し、その後、スーティンとユトリロなど彼らのモンパルナス時代の作品を積極的にコレクションした事でも有名です。
その他にもモンマルトルにゆかりのある画家の作品が展示されています。
それほど世界的に有名な作品はないのですが（今まで非公開だったのも原因）ジョナス・ネッターの審美眼を持って選び出したセンスが感じられる展覧会です。

モディリアーニの作品

あと画家モディリアーニというと、彼が活動し作品が認められたモンパルナスのイメージが強いですが、彼はイタリア出身の画家で1884年リボルノで生まれています。
若い頃は病弱で、その後も自堕落な生活・態度であった為にパリの美術界で孤立し、長い間、異端として見られ、なかなか画家としての才能を認められなかったといいます。
36歳で病気のため亡くなった彼の後を追って、その2日後に妊娠中の妻の自殺エピソードはあまりにも有名。
それを思いつつ彼の絵を見ると、また違った印象が生まれます。
９月８日までミラノ王宮博物館で開催中。
Palazzo Reale di Milano
Piazza del Duomo 12
http://www.mostramodigliani.it/