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Dolce&Gabbanaのオートクチュールの世界に浸る展覧会  イタリア

Dolce&Gabbanaのオートクチュールの世界に浸る展覧会  イタリア
D&Gのシチリア島への
オマージュはいつも素敵。

 ミラノの王宮博物館で開催中の素敵な展覧会をご紹介します。ファッションが好きな方、イタリアン・ブランドが好きな方、なによりドルチェ&ガッバーナ・ファンの方は必見です!

ドメニコ・ドルチェとステファノ・ガッバーナ、この世界的に有名な2人のスタイリストの作品、製作過程においてにインスピレーションを与えた数多くの文化的背景に焦点を当て、彼らのアイデア、また作品の創造プロセスを伝える『心から手へ』展は、なんとミラノが世界初公開なのだとか。
夢のような空間と煌めく展示に、どれもうっとり。

全部で10展示室のその中には、イタリアの職人技、視覚芸術と建築、イタリアの伝統、革新、演劇、音楽、オペラ、バレエ、そしてドルチェ・ヴィータ(甘い生活)というテーマに沿った展示があります。

Dolce&Gabbanaのオートクチュールの世界に浸る展覧会  イタリア
細部にまでこだわった作品と
伝統芸、色とりどりの世界。

 とくに彼らが影響を大きく受けたオペラの世界、バロック芸術、そしてシチリア島(ドメニコの出身地です)、宗教美術などへのオマージュが満載。最初の部屋に入った瞬間から、この展覧会への期待に言葉を失うほど感動します。
中央にまとめて展示された美しい衣服もさることながら、部屋中にかけられた絵画、その額縁までが贅沢で目を奪われる魔法的な仕組み。そこで一気に感覚が刺激されます。

 2番目の部屋では、ヴェネチアン・ガラスの世界へ私たちを連れて行ってくれます。
まるでイタリアを旅しているような感覚。高度な職人技の鏡やシャンデリア、刺繍やクリスタルの輝きを反映するように設計された空間と衣装とのコラボレーション、そして細部までこだわった衣装やアクセサリーに息をのむほどです。

Dolce&Gabbanaのオートクチュールの世界に浸る展覧会  イタリア
D&Gのバロック芸術への
オマージュ。

 その他の展示室で印象的だったのは、ドルチェ&ガッバーナにおいて常に参照されている『イル・ガットバルド(山猫)』へのオマージュです。
ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドゥーサの小説『山猫』をルキノ・ヴィスコンティ監督が映画化した、あの有名な舞踏会のシーンを再現した部屋では、映画の中と同じような豪華な衣装を着たマネキンが空間の中に浮かび上がります。
また、バロックの雰囲気に包まれた部屋やビデオマッピングを使用して、鑑賞者を絵画と建築の間のルネッサンスの世界に没入させるという最新の展示方法もあり、衣服が歴史上の人物となり、まるで色とりどりの風景の中で服が動いているように見えます。他にもラヴェンナのモザイク細工を彷彿とさせるような装飾も素晴らしい。
ここにはイタリアのビザンチン聖堂を讃えたオートクチュール作品のセレクションが並びます。


Dolce&Gabbanaのオートクチュールの世界に浸る展覧会  イタリア
オペラの世界とD&Gのコラボレーション空間。

 最後の部屋は、偉大なるオペラの世界とドルチェ&ガッバーナを結びつける強い絆に捧げられていて、圧巻の空間でした。
この素敵な展覧会は7月31日まで開催しています。この時期にミラノにいらっしゃる方は、どうぞお見逃しなく!


2024年04月23日(火) written by Maliarda from (イタリア)
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