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今年のオペラ初日は蝶々夫人に決定!

今年のオペラ初日は蝶々夫人に決定!
スカラ座のファザード。

 世界屈指のオペラ·バレエ劇場の一つとして認識されているミラノのスカラ座ですが、オペラ・シーズンは伝統的に12月7日、ミラノの守護聖人である聖アンブロジウスの日から始まります。この日の上演はミラノの人々にとって非常に重要な日なので、テレビのニュースなどでも豪華に着飾った人たちがいるフォワイエなどが映し出されます。またスカラ座すぐ近くのガッレリア内には巨大なモニターが設置され、初日の公演が生中継され、足を止めて見入る人たちでごった返します。そして7日からミラノではクリスマス・イルミネーションが始まり、一気にクリスマス気分が高まっていくのです。

今年のオペラ初日は蝶々夫人に決定!
付属の博物館からスカラ座内部を鑑賞できます。

 スカラ座には現在ロビーから入場可能なスカラ博物館が付属しています。そこではオペラやバレエに関する絵画、草稿、彫像、衣裳やその他文書など特別な収蔵品が保有されていて、また上演作品に関する企画展などが展開されています。もちろん今は「蝶々夫人」に関する展覧会が開催中!来年の2月28日までなので、もしミラノに来られた際には是非足を運んでみてください。博物館からはスカラ座内部を垣間見れるようになっていて、豪華な装飾にうっとりすること間違いなしです!

今年のオペラ初日は蝶々夫人に決定!
ガッレリアに設置された巨大モニター。

 さて、この「蝶々夫人」ですが、ご存じのようにジャコモ・プッチーニのオペラです。スカラ座は数々の著名なオペラの初演の舞台となっていますが、プッチーニの代表作である「蝶々夫人」や「トゥーランドット」はスカラ座で初演されています。2幕もののオペラで、日本の長崎の女性の悲恋を描いたオペラ、日本が舞台ということもあって、プッチーニの作品の中では日本人に最もなじみの深い作品だと思います。ファンの方も多い事でしょう。今でこそ世界的に有名な作品ですが、1904年2月17日の初演ではプッチーニの熱意にもかかわらず振るわなかったと言われています。当時の観客にとっては遠い異国の「日本」に感情移入できなかったのでしょうか。衣装や立ち振る舞いなど、違う文化になじめなかったのかもしれませんね。

今年のオペラ初日は蝶々夫人に決定!
開催中の「蝶々夫人」展覧会。

 今年の「蝶々夫人」はどんな舞台になっているのでしょうか。楽しみです。

2016年12月06日(火) written by Maliarda from (イタリア)
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