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200812122574

ミラノのOh bej oh bej 〜変わりゆくクリスマス市〜

ミラノのOh bej oh bej 〜変わりゆくクリスマス市〜
ミラノの聖アンブロージョ教会。
ミラノの守護聖人、聖アンブロージョの日は12月7日。
ミラノだけの 祝日で、この日はスカラ座の初日であったり、色んなイベントが行われたりして、ミラノでは大切な一日です。
そしてその日を堺に一気にクリスマス・ムードが高まります。
ミラノのOh bej oh bej 〜変わりゆくクリスマス市〜
クリスマス市の屋台
ミラノではなんと1288年から、この聖アンブロージョのお祭りをしていたらしく、この聖アンブロージョ教会の歴史を辿れば4世紀に遡るほど長い歴史があります。
毎年この時期になると伝統お菓子や伝統手工芸品などの屋台が並び、子供たちがワクワクしながら見て歩く、いわばミラノ名物の伝統的メルカート(市場)となります。
こういうメルカートになったのは1886年からで、聖アンブロージョ教会周辺で行われてきました。
それをミラノ方言で「Oh bej oh bej」 (オベイ、オベイと読みます)
訳すと、「わ〜キレイ!素敵!」といった感じでしょうか。
それが2006年に教会周辺が手狭になったのもあり、屋台がもっと広いスペースが確保できるスフォルチェスコ城へと場所を移してしまいました。
私は以前の教会でのメルカートが、規模は大きくないにしてもイタリアらしい、素朴で、かつ伝統的な雰囲気のメルカートで、大人も子供もほのぼのと楽しめる情緒的な感じだったと思っています。(混雑はしていたけれども・・・) まさに「Oh bej o bej」でした。

ミラノのOh bej oh bej 〜変わりゆくクリスマス市〜
ただ働きたいと書かれた横断幕
場所が移動してからしばらく行っていなかったので、あの情緒的な雰囲気を期待して、昨年久々に行ってみると、屋台の数が多くなっただけでどれも似たりよったり、特に伝統工芸品という感じはしませんでした・・・
これといって目ぼしいモノもなく、少し広くなったスペースで人と人がぶつからないで済む・・・程度のことでした。
そして今年、起こった乱闘騒ぎ!
今年のOh bej oh bejは12月5日から8日までだったのですが、4日の時点で違法な(ミラノ市から許可証をもらってない、つまりスペース代を払ってない)屋台は撤去されたため、スフォルチェスコ城の広場では警察と違法屋台とで対立が起き、ものものしい雰囲気に。
そして、いざ、ふたを開けてみると5日の朝から激しい押し合い、へし合いの大乱闘となってしまいました・・・

ミラノのOh bej oh bej 〜変わりゆくクリスマス市〜
大混乱の12月5日のミラノ
「伝統的なミラノの名物Oh bej oh bejが、ただの金儲けのために汚されていくのを見るのは忍びない。 もっと原点に戻るべき」という、イタリア人の意見もありましたが、この暮らしにくい世の中に、この意見が通るとは、やはり思えない今日この頃なのです。
とはいえ、ミラノの大切な一日、クリスマス期間は楽しく過ごしたいものですよね。
2008年12月12日(金) written by Maliarda from (イタリア)
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