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2023年ミラノの秋、見逃せない4つの展覧会 

2023年ミラノの秋、見逃せない4つの展覧会
秋のスタートはゴッホ展から!

 秋のミラノで開催される大型展覧会の日程が決定。まず先頭を切るのはフィンセント・ファン・ゴッホ展がムデック美術館で9月21日から開催されます。
ゴッホの独創的なインスピレーション、ユニークな個性、劇的な経験。多くの人がゴッホに対して抱いているイメージですが、今回の展覧会は別のストーリーを準備をしているようです。彼の膨大な知識とさまざまな方面への興味、また当時の芸術的革新を絶えずアップデートして、それを再加工して自身の作品へ反映。彼のすべての制作過程を通して、巨匠の文化的側面と絵画とのつながりに焦点を当てたのだとか。
またゴッホの日本への興味(広重や歌麿の浮世絵の蒐集)が与えた影響も見逃せません。

 ミラノMudec美術館にて2023年9月21日から2024年1月28日まで開催。



2023年ミラノの秋、見逃せない4つの展覧会
モランディの静物画。

 次は日本でも少しずつ人気の出てきたモランディ展がミラノ王宮博物館で10月5日から開催。
約120点が展示されます。モランディが好む静物、風景、花、ごくまれに人物などのテーマで、彼が実践するさまざまなテクニックと前例のない組み合わせで表現された独自の世界観。目玉はモランディが晩年まで住んでいたボローニャの寝室兼アトリエを再現するビデオ・インスタレーションです。
なんとモランディの音声付きだそう。

 ミラノ王宮博物館にて2023年10月5日から2024年2月4日まで開催。



2023年ミラノの秋、見逃せない4つの展覧会
ロダンの躍動感の
素晴らしい表現。

 10月25日からはムデック美術館でオーギュスト・ロダン展。
貴重なテラコッタを含む素描や彫刻、版画、小像など、約60点が展示されます。ロダンが人体のダイナミズム、特にダンスの動きに捧げた研究がどう作品に反映されたのか?が趣旨だとか。当時パリで流行していたカンボジア芸術の発見によるロダンへの影響も興味深いところです。
『ロダンとダンス』展は、パリのロダン美術館とのコラボレーションによる企画展覧会です。


 ミラノMudec美術館にて2023年10月25日から2024年3月10日まで開催。




2023年ミラノの秋、見逃せない4つの展覧会
ゴヤの自画像。

 10月31日からミラノ王宮での注目展覧会はやっぱりこれ、スペインの偉大な画家ゴヤ展。彼の有名傑作を含む絵画、素描、版画など約70点の展覧会です。最近の修復後初めて貸与された、重要な彫刻もあるのだとか。
宮廷画家であり、18世紀にすでに近代的な感覚を持っていたゴヤ、アンシャン・レジームの終焉から啓蒙主義とフランス革命、そしてナポレオン戦争を経て王政復古に至るまでの激動の時代を生きた彼の絵画、その表現を堪能できる展示だそうで、展覧会のタイトルも『理性の反乱』という興味深いものになっています。


 ミラノ王宮博物館にて2023年10月31日から2024年3月3日まで開催。



秋にミラノを楽しむ際には、これら展覧会もお見逃しなく!


2023年08月15日(火) written by Maliarda from (イタリア)
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