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ミラノの邸宅美術館ポルディ・ペッツォーリがオススメ  絢爛豪華な内装も

ミラノの邸宅美術館ポルディ・ペッツォーリがオススメ  絢爛豪華な内装も
イタリアの巨匠の作品が一堂に。

 ミラノの中心部の賑やかなマンゾーニ通りに位置し、大聖堂やスカラ座からもすぐ近くの邸宅美術館ポルディ・ペッツォーリ。
個人的に、ここはミラノでも一番魅力的で豊富な美術コレクションを誇っている美術館だと思いますのでご紹介します。
ミラノ貴族であり、収集家であるジャンジャコモ・ポルディ・ペッツォーリ伯爵の私有であった邸宅を、彼の死後2年後の1881年にポルディ・ペッツォーリ美術館として設立し、一般開放しました。今ではヨーロッパでも最も豊富なコレクションを誇る邸宅美術館のひとつと言われています。

ミラノの邸宅美術館ポルディ・ペッツォーリがオススメ  絢爛豪華な内装も
ポッライオーロの『貴婦人の肖像』

 ポルディ・ペッツォーリ伯爵がヨーロッパ中を旅して収集した価値のある傑作、家族代々が所有していた芸術品などが展示されています。
絵画、彫刻、武器や甲冑、絨毯、宝飾品、レースや刺繍、磁器やガラス、家具、日時計やからくり時計など、5000点以上の傑作が所蔵されているのだとか(ときどき展示替えがあります)。

ミラノの邸宅美術館ポルディ・ペッツォーリがオススメ  絢爛豪華な内装も
作品だけでなくインテリアも美しい。

 見どころは、とくに14世紀から18世紀までの300点以上ある絵画で、ポッライオーロ、ボッティチェッリ、ジョバンニ・ベッリーニ、マンテーニャ、ピエロ・デッラ・フランチェスカ、ペルジーノ、ティエポロ等々イタリアの巨匠の作品です。
ポッライオーロの『貴婦人の肖像(1470年)』は洗練された優雅さの、その横顔は多くの来館者を魅了していて、この絵の前で立ち止まる人は多いです。
これらに加えて、ミラノに滞在していたレオナルド・ダ・ヴィンチの様式を継いだ画家たちによる作品の大規模なコレクションもあります。ほかにも金細工、古代ギリシャ・ローマの壺などもあり、見ていて飽きません。

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江戸時代の根付や印籠もあります!

 もうひとつ、日本人の鑑賞者として興味深いのは、江戸時代の根付や印籠、煙草入れなどの日本の伝統工芸品も多く展示されているということでしょうか。
数年前ですが、この邸宅美術館で大規模な『日本の根付』展が開催され、約400点もの根付がズラーっと展示されていました。小さいながら繊細な彫刻が施されている日本の根付は、ヨーロッパではファンが多いと聞いたことがありますが、この展覧会を見て「なるほど」と納得したものです。
 また、保管されている美術作品だけでなく、素晴らしいバロック様式の階段や中世から18世紀の武器・甲冑を集めた武器庫に至るまで、どの部屋も素晴らしいもので溢れているのも邸宅美術館の特徴だと思います。

 ミラノのマンゾーニ通り12番地にあり、営業時間は10時〜19時30分です。だいたいイタリアの美術館は月曜日が休みですが、ここは火曜日定休なので、ご注意ください。


2024年05月21日(火) written by Maliarda from (イタリア)
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