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トリノのエジプト博物館  エジプト文明の膨大なコレクションに魅了

トリノのエジプト博物館  エジプト文明の膨大なコレクションに魅了
トリノのエジプト博物館は
大人気なので予約必須!

 トリノのエジプト博物館は、エジプト文化に特化した世界最古の博物館で、1824年にサヴォイア家の王カルロ・フェリーチェによって設立されました。
本家エジプトのカイロの博物館に次ぐ重要な博物館であり、この膨大なコレクションによって、トリノはエジプト学が盛んな場所としても知られています。この博物館には、毎年100万人が訪れるイタリア内でも人気の観光スポットの一つ。
エジプト博物館はなんと地下1階から4階まである大きな博物館です。それぞれの階でテーマが異なりますので、興味のある部分から見学するのも良いと思いますし、また3階から始めて(歴史の流れを見てから)別の階に移る方法もあります。とにかく広くて膨大な展示数なので、見たいポイントを絞ると見学しやすいかと思います。


トリノのエジプト博物館  エジプト文明の膨大なコレクションに魅了
プトレマイオス朝時代の長いパピルス

 地下1階では、博物館の歴史に関する解説があり、エジプト学の発展を学ぶことができるスペースになっています。

地上階は、王のギャラリーやエレシア神殿、ヌビアホールがあり、古代エジプトの王たちの歴史を感じる圧巻の空間でした。


2階は、王の墓、王妃の谷など、さまざまな時代の展示が行われています。特にプトレマイオス朝の展示品が多く、古代エジプト人たちの生活や信仰について垣間見ることができる展示室です。


3階では、先王朝時代の作品や無名戦士の墓、新王国時代の展示などがあり、エジプトの歴史の流れを追うことができるようになっています。


4階は特別展開催のスペースで、企画展があるときに開放されます。

トリノのエジプト博物館  エジプト文明の膨大なコレクションに魅了
マイア礼拝堂の
テンペラ画が美しい

 博物館には多くの貴重な展示品がありますが、特に注目すべきはプトレマイオス朝時代に遡る長いパピルス。このパピルスはエジプト貴族の墓に納められた「死者の書」の解釈に重要な資料とされています。
古代エジプト人にとって、これらの巻物は死後の世界への案内役として欠かせないものだったとか。

さらに、デイル・エル・メディナの墓地から発見された「マイア礼拝堂」のテンペラ画も見どころの一つだと思います。個人的にはこの礼拝堂が一番気に入りました。
これらの色鮮やかな美しいテンペラ画は、エジプト人の来世への深い信仰を示しているようです。



トリノのエジプト博物館  エジプト文明の膨大なコレクションに魅了
ラムセス2世の像は
博物館のシンボル的存在

 もう一つ、見逃せないのは「ラムセス2世の像」でしょう。これが一番有名かもしれませんね。トリノのエジプト博物館のシンボル的存在のようでした。
とにかくすごい数の訪問者なので、訪れる際は、事前の予約が必須です。特に週末や混雑するシーズンには、当日券もすぐに売り切れることがありますので、早めに予約することをオススメします。
広い館内の鑑賞には約2〜3時間を見込んでおくと良いでしょう。効率よく見学したい方には、ガイド付きツアーがオススメ。

また、博物館では、古代の謎を解明するワークショップや子供向けのプログラムも色々と用意されていて、家族連れでも楽しく過ごせる環境が整っていると思いました。

トリノ訪問の際には、イタリア文化に加えて、古代エジプトの豊かな文化にもぜひ触れてみてくださいね。


2025年05月20日(火) written by Maliarda from (イタリア)
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