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20周年の10 Corso Como 〜 イタリア芸術

20周年の10 Corso Como 〜 イタリア芸術
10 Corso Comoのイルミネーション。
ミラノに数あるギャラリーの中でも、異彩を放ち、常に話題をよんでいると言っても過言ではないのが「10 Corso Como/ディエチ・コルソ・コモ」の中にあるギャラリー・カルラ・ソッツァーニだと思います。
このカルラ・ソッツァーニ、あのVOGUEイタリアの編集長フランカの姉妹としても有名で、モード関連のイベントには必ず名前を連ねている一人で、ご存知の方も多いと思いますが、彼女のすごいところはミラノにおいてそれまで芸術として認められていなかった「写真」を芸術の域にまで高めた第一人者という事です。


20周年の10 Corso Como 〜 イタリア芸術
ギャラリー/写真展の様子
現在ギャラリーのある一帯はミラノ・コレクション時にはモデル達が闊歩し、家具の見本市サローネ時期には業界関係者たちがこぞってカフェを楽しみ、アペリティフを堪能する地域。
しかし20年前までコルソ・コモ通りは別にミラノを代表する通りでも、オシャレな店が並ぶ通りでも、なんでもなかったのです。
いわゆる「昔ながらの」ミラノの、長屋が立ち並ぶただの一角だったのが驚き!
20周年の10 Corso Como 〜 イタリア芸術
20年を振り返る本も発売中!
そこにセレクト・ショップ(それまでミラノにはなかったタイプの店)をオープンさせ、中庭や建物を修復し、2階部分に「写真」専門のギャラリーを設置し、「ミラネーゼにアートとしての写真を見てもらう」と意気込んだのがカルラ・ソッツァーニさんだったのですね。
1990年9月、こうして10 Corso Comoはスタートしました。
カルラ・ソッツァーニはこの20年間の仕事を振り返り、こうコメントしています。
「一番難しいと思った事は・・・ミラネーゼに写真も絵画や彫刻などと同じように『芸術』なんだという事を分かってもらうのにかなり時間がかかった、という事ね。
イタリアでは絵画、彫刻はアートで、写真に関しては何の価値も置かれていない状況だったから・・・」

現在「reGeneration2」と題された展覧会をやっています。
これは30カ国80人にも及ぶ新進気鋭の若手写真家達の作品展で日本人写真家の西村裕介さんも名前を連ねています。

20周年の10 Corso Como 〜 イタリア芸術
reGeneration2のリーフレット
この「reGeneration2」展は2011年1月9日まで。
今ならイルミネーションも楽しめます。
ミラノでは珍しくこのギャラリーは日曜も19時半まで営業しているので便利です。
 Galleria Carla Sozzani
Corso Como 10, Milano
http://www.galleriacarlasozzani.org
2011年01月07日(金) written by Maliarda from (イタリア)
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