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見どころがいっぱいの中世都市スポレート

見どころがいっぱいの中世都市スポレート
スポレート大聖堂の美しいファザード

 イタリアの緑の心臓と言われ、ちょうど国土の真ん中に位置するウンブリア州。この州の魅力は色々とありますが、ペルージャ、アッシジ、オルヴィエート、スポレートといった小さいながらも魅力的な町が点在している、という事も大きな魅力の一つでしょう。今回はその一つ、スポレートをご紹介します。
スポレートの起源は、紀元前8世紀にこの地に住んでいたウンブリ人にまでさかのぼることができるとのことで、ウンブリア州でももっとも古い町の一つです。その後はローマ人の支配下に置かれていました。その頃の遺跡も至る所に残っていて、ブラブラと町歩きをしていてふと前を見ると立派な門が!それは紀元前3世紀頃にたてられたモンテローネ門だった・・・というような具合。かなりワクワクする町歩きです。

見どころがいっぱいの中世都市スポレート
フィリッポ・リッピ作「聖母の戴冠」フレスコ画。

 一番の見どころは12世紀のロマネスク様式の大聖堂でしょう。ファザードは繊細でエレガント、そしてビザンチン様式風のモザイクで飾られたバラ窓が印象的でした。中に入ると内部後陣を飾る、フィリッポ・リッピ最後の作品となったフレスコ画が色鮮やかに残っていて、思わず歓声を上げてしまうほど。絶筆となったこれらのフレスコ画「キリストの誕生」「聖母の戴冠」「受胎告知」の美しさは到底言葉では表せないほどです。フィリッポ・リッピの死後、彼の弟子や息子のフィリッピーノが後を継いで作品を完成させたそうです。

見どころがいっぱいの中世都市スポレート
町歩きをしていると突如
現れるローマ時代の門。

 さて、目の保養のあとは、やっぱりお腹のほうも満たさなくては!じつはウンブリア州というのは良質のオリーブオイルと黒トリュフの名産地なのです。フンギポルチーニといったキノコ類や、プロシュートなどの加工品、それに麦や豆類も驚くほど豊富な地域。そして何より、ミラノやフィレンツェなどに比べると安い!のです。







見どころがいっぱいの中世都市スポレート
黒トリュフが美味しい!ストランゴッツィ・パスタ

 人口たった4万人程度のスポレートですが、美味しいレストランには事欠きません。どこで食べてもかなり満足感のあるお食事ができ、それだけ食への意識やレベルが高いということでしょう。私はこの地域特有のストランゴッツィという生パスタに黒トリュフをたっぷりかけたお料理が気に入ってしまって、ランチでは必ず注文して、色々なレストランで食べ比べをしてしまいました・・・
トリュフの香りって、食欲をそそりますね。ウンブリア州へお出かけの際には是非トリュフの魅力も味わってみてください。

2015年09月15日(火) written by Maliarda from (イタリア)
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