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調査スタート!〜アンギアーリの戦い〜 イタリア美術

調査スタート!〜アンギアーリの戦い〜 イタリア美術
五百人広間の調査の様子。
ダ・ヴィンチの幻の絵画「アンギアーリの戦い」がヴェッキオ宮殿五百人広間の、ヴァザーリの絵の下に隠されているのでは?という事で2012年には調査結果が出るだろう・・・と言われていましたがとうとう本格調査が始まりました。
研究者のマウリツィオ・セラチーニ氏、ヴァザーリの絵に小さな穴を6つ開けて、奥にあるものを根気強く探す・・・という気が遠くなる調査が行われています。

1から6まで数字をつけられた穴の、3、5、6からは何も発見されなかったようで調査チームは少々ガッカリ・・・1、2の穴からも、これと言った決定的なものは見つからず。
そしてこの調査に批判的な人も、少なからずいるのも確かです。

調査スタート!〜アンギアーリの戦い〜 イタリア美術
アンギアーリの戦い
「ヴァザーリの絵を傷つけて、そして結局何も見つからなかったら、どうする気だ?」とか、「もし、何か見つかったとしても、5世紀も経った今、朽ち果てた絵の具の残りが見つかる程度だ」とか、まあ色々と非難が上がっているようですが、しかし! 4の穴の奥から色のついた「塊」のようなものを発見。
黄色っぽいベージュの粉のようなものが出て来てこれは筆で塗った跡らしい・・・との事。
そしてレオナルド・ダ・ヴィンチが繰り返し使ったとされる黒の染料が!!

この黒は二酸化マンガンのようで、ちょうどレオナルドの時代に使われていたものと非常に似ていて、彼独自の配合で作られた黒と酷似。
興味深いですね〜。

レオナルド・ダ・ヴィンチの「東方三博士の礼拝」や「洗礼者聖ヨハネ」、そして何より「モナリザ」の中に見られる黒と「かなり近い」との結果がでたようです。
そしてこの黒もベージュの粉のように「筆で塗ったような形跡がある」

その黒の染料に若干まき散らしたような赤色の粉も見つかりこれも「東方三博士の礼拝」でレオナルドが使った赤と類似しているのだとか。

セラチーニ氏は「もう少しだけでいいから今より大きな穴を、自分が思っている場所に開けてみるだけで十分に探せる」との事。

非難や大変な困難もあるだろうが、ここまできては引き返せないでしょう。
今後どうなるか、本当にアンギアーリの戦いが隠されているのか、楽しみですね。


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ダ・ヴィンチの幻の絵画はどこに? 〜 イタリア美術
2012年04月13日(金) written by Maliarda from (イタリア)
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