アイルランド英語、どのアクセントがお好き？　お気に入りのお国訛り

最も人気があるのは
ダブリンのアクセント？！

　ワーキングホリデーや留学で、もともと英国で英語を学びたかったけど授業料が高かった、YMSの抽選に外れた(注記/ 2024年、日本人枠が6,000名に増加され、申請・審査も先着順になりました)といった理由で、“やむなく”アイルランドへ上陸した人たちから「アイルランド英語ってすごくなまってるんでしょ？ちゃんとした英語を学びたかったのに」とか「アイルランドのアクセントが独特で、英語習得のハードル上がりそう」という不安の声を聞いたことがあります。

　私自身は大学でアイルランド文学を学んだので、周りの友人知人よりアイルランド英語や文化に通じてはいたのですが、それでも日本でアイルランド人に会ったことはなく、当時近所に住んでいたアメリカ人やカナダ人の友人たちから「え？アイルランドに引っ越すの？アイルランド英語大丈夫？アクセント強いし、私たち北米の人間でも理解するのが難しいよ」と散々言われたのを覚えています（苦笑）。

　確かにハリウッド映画を見ていても、昔からアイルランド人の役を演じる非アイリッシュの俳優たちに対し「アイルランド英語、下手すぎ！」と辛口コメントを発するアイリッシュは多かったように思います（笑）。
それほどアイルランド英語のアクセント習得は難しい、ということなのでしょう。

　そんなアイルランド英語のアクセントですが、北海道ほどの大きさしかない国にもかかわらず、アクセントは地域によりかなり異なっており、「20キロメートルごとに変わる」と言われたりします。

　そのためそれぞれ「お気に入りのお国訛り」もあるようで、例えば投資関連データプロバイダー会社AltIndexによれば、一番人気があるのが首都のダブリンアクセント、次に北部の州ドニゴールのアクセント、そして3番目人気が南部のコークアクセントなのだとか。
　逆に「最も魅力がない」アクセントとされたのが、西部のメイヨー、中部のウェストミース、そして南西部リムリックのアクセント。

　外国人の私にしたら、ワースト3にされてしまったアクセントのどこが悪いのか、と思ってしまいますが――。
個々人で好みや相性もあるので、かなり主観的なランキングになるものの、やはりダブリンは首都で人口も多いので、愛着を感じる人が多いのかな、とかコークは節をつけたようなイントネーションで、リズミカルなアクセントなので人気なのかな、などと想像しています。

　皆さんも、もしお住まいの地域と異なる地域・州を訪れる機会があったら、地元の人たちと積極的におしゃべりしたりして、アクセントの違いをチェックしてみてはいかがでしょうか。