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アイルランドと死刑制度 〜 アイルランドワーキングホリデー

アイルランドと死刑制度 〜 アイルランドワーキングホリデー
アイルランドの修道院と墓地の前にたたずむ、
聖母マリア像。カトリック教徒が多い
この国では、道端に十字架や聖母マリア像が
置かれているのをよく見かけます。

 2週間ほど前に、日本で2人の死刑囚に対して死刑執行がされたというニュースがありましたが、アイルランドでも割と大きく取り上げられていました。私が読んだその新聞記事では、「日本の死刑制度は酷である。死刑囚として刑務所に長年収容されていたかと思えば、ある日の朝突然死刑執行を言い渡され、その2〜3時間後には刑執行となるからだ」とありました。

 日本や米国など少数派になっている死刑制度ですが、2015年初めの内閣府世論調査では『死刑はやむを得ない』とする容認派の日本人が80.3%だったそうです。その根拠は『被害者家族の感情を考慮』『凶悪犯罪は命をもって償うべき』『同犯罪を繰り返す恐れがある』が主な理由だといいます。


 他のヨーロッパの国々同様、アイルランドも死刑制度(The death penalty / The capital punishment)はありませんが、その根底にはカトリックの教え――特に人の命に関していえば、天の神からの神聖な贈り物を、いかなる手段であれ人の手で終わらせるべきではないという考えも影響しているように思います。死刑同様、妊娠中絶や自殺についても、この国では忌むべきものとされる傾向があります。

アイルランドにキリスト教が伝来する以前の『ブレホン法(Brehon Law)』では、すでに死刑は特別な場合に限られていたそうですが、12世紀後半ごろからは英国の統治下に置かれるようになり、法律も英国法に準拠したので、死刑制度も同様に存在していたのだそう。
しかし、アイルランド政府による“最後”の死刑執行は1954年となっています。殺人罪に問われた男性がラストで、その後1990年に『死刑』→『40年の刑期』と差し替えられました。そして2002年には、死刑制度を廃止する法律が制定されたのです。


 アイルランドの刑務所や死刑制度の歴史を、マウントジョイ刑務所博物館(Mountjoy Prison Museum)で学ぶことができるそうですので、興味のある方は博物館を訪ねてみたり、もしくはウェブサイトでアイルランドの刑務所の歴史を学ぶのも良いかもしれませんね。
http://www.penandclink.com/mjmuseum/index.html



2017年07月25日(火) written by Uisce 『エール備忘録』 from (アイルランド)
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