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困ったときの大使館

 地下鉄安国駅から徒歩10分ほどのところに在韓日本大使館がある。韓国に3か月以上滞在するときは在留届を提出することが義務付けられているが、忙しい留学生活、うっかり忘れてしまっている方はいないだろうか?

 外国人は自然災害や事故事件など自分の範囲を越えた出来事に遭遇したときには法律も含めややこしいことに巻き込まれやすい。知人、友人を頼るのも一つだが、まずは大使館に対応を聞くことも可能だ。ワーホリや留学生は言語にもハンディを抱えているので、強い立場ではない。

 筆者はある夜、財布を落としたことがある。交通カードに現金をチャージしていたので、そのまましばらくは動けていたのもまずかった。気がついたのは数時間後、心当たりの道を戻ったがまったく見当たらず、カードを止めたり警察に届けたり生きた心地がしなかった。
 その日の午後、携帯電話に見知らぬ番号から電話がかかってきた。怪訝な顔で出てみるとなんと日本大使館から。韓国人の男性が夜中に拾い、中に入っていた外国人登録証を見て大使館に届け出てくれたとのこと。
こんなご時世とはいえ、親切な方もいるもんだ〜といたく感激していた中、「ただ現金が4000ウォンくらいしかないので」と盗難を気遣って説明してくれたが、実はもともと現金はそのくらいしか残っていなかった。恥ずかしくて言いにくかったが、とにかくそっくりそのまま戻ってきたのだった。止めてしまったクレジットカードはもう使えず、再発行を待たなければならなかった。旅行ガイドブックのアドバイス通り、現金やトラベラーズチェックを分散して持っていたのが不幸中の幸いで、現金残高4000ウォンを知られた大使館から借金することだけは避けられた。

 親切な韓国人の方あってこそのハッピーエンドだったが、いざというときの大使館と先人たちのアドバイス、重要さを身にしみて学んだ出来事である。

2010年09月21日(火) written by Kao from (韓国)
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